嵐・二宮和也さん「家族を写すのだけはやめて」 週刊誌の無断撮影に苦言 プライバシー侵害になる?
●モザイクをかければ問題ない?
ーーモザイクをかければ法的な問題はなくなりますか? モザイクをかけても、普通は公開を欲しない私的な事柄であれば、芸能人のプライバシー権侵害の問題は残ります。 一方、モザイクをかければ家族がその肖像から特定されたり、表情がわかったりする可能性は低くはなりますので、モザイク無しよりは家族の方のプライバシー権侵害の問題は少なくなるように思います。
●パブリシティ権侵害の問題も
ーー今回の二宮さんのケースはどう考えられますか? 七五三や結婚、嵐のデビュー記念日という慶弔・芸能活動の紹介という体裁をとってはいますが、記事の内容からすると、芸能活動そのものの紹介や論評というよりは、二宮さんの家族の私的行事の様子や家族に対する二宮さんの表情を公表して記事の注目を集めることが主な目的と考えられます。 一般人である奥さんや子どもの行事の公開となると、神社という公の場であることやモザイクを考慮しても、二宮さんとしては家族の心配をせざるをえなくなります。 普通は公表を欲しないと思いますし、実際にとても不快なことと思います。 また、二宮さんの写真を掲載して記事の表示回数を増やしたり、売上数を伸ばしたりすることは、場合によってはパブリシティ権侵害も問題になってきます。 今回の件について二宮さんがXで強い憤りを表明されるのももっともなことだと思います。 【取材協力弁護士】 竹村 公利(たけむら きみとし)弁護士 都内を中心に、企業・個人の訴訟や調停、契約交渉、芸能トラブル、IT関連、不動産に関する代理人のほか、相続や離婚など家事事件を20年以上にわたり担当。相談を丁寧に聞き、合理的な解決に向けた迅速な対応を心がけている。 事務所名 :竹村総合法律事務所 事務所URL:https://kt-lawoffice.jp/