阪神、歴代最強の助っ人投手ランキング第5位。”逆輸入”を果たしたセーブ王
阪神タイガースの38年ぶり2度目の日本一達成で幕を下ろした2023年のプロ野球。日本シリーズで印象的な活躍を見せた1人が、シェルドン・ノイジーだろう。チーム初本塁打を含む2ホーマーを放ち、第7戦では決勝3ランを記録。シリーズの優秀選手賞にも選出された。過去を振り返ると、阪神に欠かせない存在となった助っ人たちが数多くいた。ここでは、阪神の歴代助っ人外国人選手をランキング形式で振り返る。【投手編】 【写真】プロ野球、球団別歴代助っ人ランキング(投手・野手) ※成績はチーム在籍期間の通算成績、ランキングはこれを基準に作成。
第5位 ラファエル・ドリス
右投右打 在籍期間 4年(2016~2019) 成績 208試合(206回)、13勝18敗96セーブ28ホールド、227奪三振、防御率2.49 クローザー、セットアッパーとして活躍したドリス。最速161キロの速球と落差の大きいフォークを武器に、多くの三振を奪った。 ドミニカ共和国出身、身長195センチ、体重109キロ。ディビナプロビデンシア高から2004年にアマチュアFAでシカゴ・カブスに入団。11年に同球団からメジャーデビュー。12年には自己最多の34試合に登板したが、防御率6.39と安定感はなかった。その後13年の5登板を最後に、マイナー暮らしが続いた。 転機となったのは、日本球界挑戦だ。2016年に阪神に入団。同じドミニカ出身のマルコス・マテオとともに、呉昇桓の穴を埋める活躍が期待された。開幕は2軍で迎えたものの、1軍昇格後は主にセットアッパーを担った。同年は疲労や故障での離脱もあったが、34試合登板で8セーブ、9ホールド、防御率2.12という成績を残した。 翌17年にはシーズン通してクローザーを任され、63試合に登板し、37セーブをマーク。最多セーブのタイトルを獲得した。翌18年にも32セーブ、19年は19セーブ、10ホールドとブルペンの屋台骨を支え、試合終盤の重要な局面を担った。2020年は、トロント・ブルージェイズでメジャー復帰を果たすと、24登板で防御率1.50と抜群の数字を記録。海の向こうで、日本球界を経る前とは別人のような姿を披露した。
ベースボールチャンネル編集部