【大学野球】北海学園大が2季連続Vへ快勝発進 強力投手陣が完封リレー
◆札幌六大学野球春季リーグ戦第1節第1日 北海学園大6―0札幌大谷大(29日、札幌円山球場) 秋春連覇と春3年ぶりのリーグ優勝を狙う北海学園大が、札幌大谷大に勝利した。先発の左腕・木村駿太投手(3年=札幌国際情報)が、6回4安打12奪三振。2番手・坪田瑠衣登(3年=滝川西)とのリレーで無失点に抑えた。 昨秋の王者が危なげなく、白星発進した。打線が3回に3番・常谷拓輝遊撃手(3年=札幌静修)の3ランで先制すると、その後も得点を積み重ねて8安打6得点。投手陣が無失点でリードを守り抜き、島崎圭介監督(52)は「まずまずのスタートじゃないかな」とうなずいた。 開幕戦の先発を託されたのは木村。直球は130キロ台中盤から後半がほとんどだったが、変化球とのコンビネーションで相手打線を翻弄した。直球と球速が近いツーシームと新球種のカットボールを駆使して、4回1死から4者連続、最後の6回は3者連続三振。毎回の12個の三振を積み重ね「まっすぐで空振りをとれるようになった。無失点で終われて良かった」と振り返った。 指揮官が「大学生時代から35年ぐらい見ていますけど、力は一番」と言う投手力が、チーム最大の武器。最速155キロ右腕・工藤泰己(3年=北海)、同153キロ右腕・高谷舟(3年=札幌日大)ら、3年生を中心に力のある選手がそろい「去年よりもレベルアップしたピッチャー陣でリーグ戦に臨める」と木村。最強投手陣で約2週間の短期決戦を制し、3年ぶりの全日本大学選手権に駒を進めてみせる。
報知新聞社