現役世代には不可能?!厚生年金「月額30万円」の高額受給者になるのはどんな人?
自分が年金をもらう頃には、いくら受給できるのか気になる方は多いでしょう。インターネットやテレビなどで、高齢年金世帯の生活は苦しいといったニュースを目にすると、将来が不安になることがあります。 ◆【一覧表でチェック】老後の年金受給額は月額どのくらい? 生活が苦しい世帯がある一方で、厚生年金を月額30万円以上もらっている方もいます。そのようなうらやましい方はどのくらいいるのでしょうか。また、現役時代に年収がいくらあれば実現できるのでしょうか。 本記事では、厚生年金を月額30万円以上受給している方の割合や、現役時代の年収について解説していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
国民年金・厚生年金の平均受給額
国民年金は、現役時代に自営業や個人事業主、フリーランスなどの方が加入する年金制度で、保険料を納めた月数に応じて受給額が決まります。 40年間(480ヵ月)保険料を払い込むと、満額である月額6万8000円(年額81万6000円)が受給できます。 厚生年金は、現役時代に会社員や公務員が加入する制度で、国民年金に上乗せして支給されるものです。 年収や厚生年金への加入期間に応じて受給額が決まり、一般的に年収が高いほど、また、加入期間が長いほど高額になります。 厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給額は5万6316円、厚生年金は14万3973円です。 国民年金は男女間で大きな差はありませんが、厚生年金では約6万円ほど男性の方が高額になっています。
厚生年金を月額30万円受給している人の割合は?
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金を月額30万円以上受給している方の割合は0.08%です。 厚生年金受給権者が1599万6701人で、30万円以上の受給者数はそのうちの1万2490人です。 厚生年金を30万円以上受給している方は、わずかですが存在していることがわかります。なお、1万2490人のうち、男性は12,164人で女性は326人です。 参考までに、年金月額ごとの受給権者数をご紹介します。 ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 9万円以上12万円未満と、16万円以上19万円未満に多くの方が該当していることがわかります。