意外...? 「炭水化物抜き」が体に引き起こす3つの“デメリット”をイギリス人栄養士が解説
ひとつの食品群を完全に断ってしまうのは、特に医学的な理由がない限り、薦められることではない。と言われても、炭水化物となると排除してしまう人は多いだろう。炭水化物は太るという悪評があるが、実は体のエネルギー源として不可欠だ。 【写真】これなら安心!ダイエット時にも食べられる炭水化物BEST10 ヘルスアプリLifesumの栄養士フリーダ・ハージュ=ウエストマンは常にバランスのとれた食生活を心がけるようアドバイスしている。「複合糖質を取り入れると持久力や機敏さが向上します」と言い、複合(全粒粉の炭水化物のほとんど)のほうが、精白された単炭水化物(白い炭水化物)より望ましいと勧める。 理由はどうあれ、炭水化物をカットすることで体に起こる嫌な変化には、次のようなものがある。
1. 口臭がきつくなる可能性
かなりよくある副作用のひとつが口臭だ。フリーダは「炭水化物を排除すると、体は余分な水分を取り除こうとし、ドライマウスになることがよくあるのです」と説明。 それだけではない。「炭水化物をカットすると、体はケトン症といって、炭水化物の代わりに脂肪を燃焼し始める状態になります。ケトーシスが体全体にリリースされるのに加え、息にも放出され、極端なケースではネイルリムーバーのような臭いになります」
2. 抜け毛が多くなるかも
「糖分や炭水化物の摂取を制限すると特によく起こる症状です。普通は新しい食生活を始めてから3カ月後くらいに起こりがちです。でも一時的なもので気づかない程度なので、心配しすぎないようにしましょう」とフリーダ。
3. いつもより疲れやすくなる
人によっては、炭水化物を抜くと疲労感を感じやすくなるかもしれない。「体はグリゴーゲンという形で炭水化物を蓄えますが、これは血流に簡単に吸収され、脳のエネルギー源になります。つまり、炭水化物が欠乏すると頭は適応する時間が必要になり、肉体的な疲れだけでなく疲労を感じるのです」とフリーダ。 「前述したように高脂肪食品をほどほどに取り入れて、糖分の多い炭水化物ではなく、ヘルシーな脂肪から体が燃料を作りだすのを助けましょう。高負荷のエクササイズを行うアスリートの場合、炭水化物をカットすると持久力を損ないますから、高脂肪食品とタンパク質がなおさら大事になってきます」 ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
From Harper's BAZAAR UK.com