高槻市民3人がデング熱発症も快方へ。保健所「人から人へうつらない」と呼びかけ/大阪
2日午後、大阪府高槻市内の病院に海外渡航歴がないデング熱患者が3人いるとの届け出が、高槻市保健所に出されたと発表された。3人はいずれも同市在住の10代女性で、8月25日から26日に東京都の代々木公園ですごしたという。同保健所によると、3日現在、3人は快方に向かっているという。 同保健所では3日朝から「熱があるが大丈夫か」といった市民からの問い合わせが相次いでいるが「今のところ、代々木以外で発症した方はおらず、人から人に直接感染することはないので、現時点、東京へ行かれてない方の大半は夏かぜと思われます。心配な場合は病院での受診を」と話している。
発症の3人は入院、症状快方へ。病院と保健所で常に経過確認
同保健所によると、発症した3人のうち2人は31日に発熱などの症状が出た。1人は1日に発症したという。女性はいずれも8月25日に代々木公園近くの宿泊施設ですごし、26日には朝から同公園内で軽く運動し歩いていた。その時、3人を含む24人が行動と共にしていたが、半数以上が「蚊にさされたと思う」と話しているという。 これを受け、同保健所では3人らが入院した病院と健康状態の経過などの連絡を取り合い、同行していたメンバーについては経過をみているという。ほかのメンバーについては、3日11時までの時点で発症の報告はない。また、3人が入院する病院では、窓を閉めるなどして蚊にさされない環境を整えており、症状はいずれも順調に快方へ向かっているという。
デング熱は人から人へうつりません。朝から問い合わせ電話鳴り止まず
「デング熱は人から人へうつるとか、その人にさわったからうつるとかいうことはないので、あまり心配しないで」と話すのは、同保健所の担当者。同保健所では、3日朝から、市民やマスコミからの問い合わせ電話が100件近くあるという。 特に多い問い合わせが「朝から熱が出ているが大丈夫だろうか」というものだが、担当者は「基本的に今回は東京都の代々木公園へ行った方が発症しており、まずその近くに行かれていない方は、大半が夏かぜと思われます。ただ、本当に心配な場合はすぐに病院へ行ってくださいね」と話す。 また、代々木公園へ行ったとしても、それが8月上旬なら、もう潜伏期間が過ぎているので安心と思われるという。ただ、現時点で8月下旬に代々木公園へ行き、熱が出るなど体調不調の人は、同保健所への連絡を呼びかけている。