災害は自分事 備えが鍵 福島市でトークイベント「リシンクフォーラム」 カンニング竹山さんら意見交換
新しい視点で社会課題を考えるトークイベント「Rethink(リシンク)フォーラム~視点を変えれば、世の中は変わる。~」は21日、福島市のウェディングエルティで開かれた。お笑い芸人のカンニング竹山さん、内堀雅雄知事、福島大人間発達文化学類の天野和彦特任教授が防災について意見交換した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の教訓を生かし、災害を自分事と捉え、平時からの備えが重要と訴えた。 福島民報社の主催。「Rethink福島~『そなえる・ふくしま』地域の防災について考えよう~」をテーマにパネルディスカッションした。内堀知事は、福島県民に行った意識調査で災害を人ごとだと思う回答者が多かったと指摘。「『自分なら大丈夫』との思い込みは危ない。避難の方法など日頃から備えるのが重要だ」として県の「ふくしまマイ避難ノート」や防災アプリの活用を呼びかけた。 天野特任教授は震災時に避難所運営に携わった経験などから「普段準備していないことは災害時に絶対できない。近所の人とのつながりを大切にしないと助け合えない」と強調。災害はいつ起こるか分からないとして「夜間の防災訓練も効果的だ」と語った。
カンニング竹山さんは、いわき市で出会った避難中のお年寄りとのエピソードを紹介。「『生まれたところで死にてぇんだ』との言葉が心に刺さった。古里の大切さを気付かせてくれた」と語った。福島県で地域の人との触れ合いを今後も大事にしていくとした。 ラジオパーソナリティーの藤原カズヒロさんが進行役を務めた。 竹山さんはトークショーも行い、思い出に残った県内の旅先などを紹介した。冒頭、福島民報社の芳見弘一社長があいさつした。約150人が訪れた。 フォーラムは県、福島市、県商工会議所連合会、福島商工会議所、福島テレビ、テレビユー福島、ラジオ福島の後援、Rethink PROJECTの協賛。