米メディアのFAランキングで佐々木朗希が6位 菅野智之は「信じられない制球力」で31位にランクイン
米スポーツネット「ジ・アスレティック」は1日、キース・ロウ記者の評価&判断によるオフのFA市場トップ50のランキング記事をアップした。日本人選手では、ロッテにポスティングでのメジャー移籍希望を出しているとされる佐々木朗希投手が6位にランクイン。アストロズからFAとなった菊池雄星投手が16位、巨人からFAでメジャー移籍を目指す菅野智之投手が31位に入った。 ワールドシリーズ終了で、一転、ストーブリーグに入ったメジャー。さっそく今オフ注目のFA市場の紹介記事で、3人の日本人選手が名を連ねた。まず、日本人トップは、6位にランクインした佐々木だ。先発右腕では、3位のコービン・バーンズ(オリオールズからFA)に次ぐ2番目の扱い。佐々木について「我々は2026年まで保有権を持つ千葉ロッテが、彼のポスティング移籍を容認するか、状況をみなければならない」と前置きしつつ、「バカげたほどのボールを持つ。球速102マイル(約164キロ)の直球と、ミット寸前で突如変化する80マイル(約129キロ)のスプリット、切れ味抜群の90~92マイル(約145~148キロ)のスライダーがあり、足を高く蹴り上げる個性的なフォームで投げる」と紹介。一方、2022年に自己最多の129イニングを投げた後、23年は脇腹、今季は右上肢の違和感で出場機会が減ったことに触れ、メジャーでは先発で1、2番手としてシーズンを投げ切ることに期待はできないとしつつも、「それでも、彼のボールが示すデータを基に過剰に評価され、すでに実績ある投手より有望戦力として獲得したいチームが、先行投資する形になるだろう」としている。 また、2度目のメジャー移籍への挑戦となる菅野は、31位にランクイン。34位となっているワールドシリーズ胴上げ投手、ドジャーズのビューラーを上回る位置づけだ。「球速は平均的ながら、信じられないほどの制球力があり、それが、ピッチングを支えている。持っている球以上にパフォーマンスを出す投手を狙うなら、それが菅野だ」と紹介。「空振りは、5番手投手程度のものだが、四球を出さない。一昨年は4・8%で去年は2・6%だ。痛打を防ぎ、それが、NPBでは結果につながっている。ただ、メジャーの打線は厚く、フライを打たせる球が、強打者に捕まる可能性はある」としている。 また、左腕の菊池については「球界のアナリストたちからは、そのデータにより高い評価を得ているが、打者からは、ハードヒットが多いために、それ程評価が高くない」という特殊な評価を指摘。しかしながら「昨年のトレード期限でアストロズに移籍してからの活躍や、今季、四球率が向上したこと、耐久力などから、4、5年の複数年の契約を獲得するのでは」と伝えている。 全体では1位がヤンキースからFAのフアン・ソト外野手、2位がブルワーズからのFAウィリー・アダメス、3位がオリオールズからFAのコービン・バーンズ投手となっている。
報知新聞社