還付金詐欺を未然に防ぐ 三重・松阪署が感謝状 百五銀松阪駅前支店と行員に
詐欺を未然に防いだとして、松阪署(西條一人署長)は24日午後3時から、松阪市中央町の同署で、日野町の百五銀行松阪駅前支店(髙城知佐支店長)と同行員の宇野康子さん(57)=大津町=に感謝状を贈った。 同署などによると、5月27日午後1時45分ごろ、60代の女性が夫と共に同行を訪れ、長い間、電話をしながらATMを操作しているのを宇野さんが発見。声を掛けたところ、「還付金が受け取れると聞き、指示通りにATMを操作したがうまくいかない」など答えたことから詐欺被害を疑い上司に報告。松阪署に連絡して詐欺を未然に防いだ。 女性は松阪税務署を名乗る男から、電話で「還付金1万9千円を受け取るには40万円振り込みが必要」などと言われたという。ATMの掃除をするために訪れた宇野さんが不審に思い、声を掛けた。 この日、西條署長が髙城支店長(51)と宇野さんに感謝状を手渡し、「水際で未然に防止していただいて本当にありがたい。高齢者の財産を守っていただきありがとうございます」と感謝を述べた。 宇野さんは「新聞やニュースで日頃から意識していました。(未然に防げて)良かったなと思います」、髙城支店長は「引き続き、詐欺については未然防止に務め、高齢者のお客さまには声を掛けることを徹底していきたい」と話した。 同支店では、この1週間前に防犯訓練の一環で振り込め詐欺について同署による勉強会を行っていた。今後も声掛けや勉強会に取り組んで行くという。