「丁寧」の意識、歓喜呼ぶ アランマーレ「次は地元で」
バレーボール・SVリーグ女子のKUROBE戦(9、10日)で2連勝を収めたアランマーレ山形は16、17の両日、天童市の県総合運動公園総合体育館でホーム2連戦に臨む。シーズン前に掲げた「まずは1勝」をクリアし、「ホーム戦初勝利」という次の目標に向け、上位チームの多彩な攻撃に対応するべく準備に力を入れる。 2023年4月9日にVリーグ1部・2部入れ替え戦で勝利してから、580日後につかんだ悲願のトップリーグ初勝利だった。北原勉監督は「さまざまな人から祝福され、『お待たせしました』という気持ち」と、チームの歴史に刻まれた勝利の感慨を語る。 高精度のサーブで相手守備を崩すなど、KUROBE戦は目指してきたバレーボールが形になった試合だった。開幕8連敗を喫し、北原監督は「アランマーレらしさに立ち返ろう」と考え、「丁寧」という言葉を新たにテーマに掲げたと明かす。「ボールをめでるように扱い、一つ一つのプレーに気持ちを込める」との意識が勝利を呼び込んだ。
ホーム2連戦で対戦する埼玉上尾はここまで6勝2敗の強豪。元パイオニアレッドウィングス所属で日本代表セッターの岩崎こよみを中心とした戦術に、いかに対応するかがポイントになる。北原監督は「上位チームにどれだけ食らいつけるか。シップメイト(サポーター)と一体となって戦う」、主将の木村友里は「ここからさらに一歩ずつ前に出る。ホームで勝利を届けたい」と気合を入れた。