天皇、皇后両陛下がチャールズ国王夫妻主催の晩餐会に出席…日英関係「さらに高みに」
【ロンドン=水野祥、沖村豪】英国訪問中の天皇、皇后両陛下は25日夜(日本時間26日早朝)、ロンドンのバッキンガム宮殿で開かれたチャールズ国王夫妻主催の晩餐(ばんさん)会に臨まれた。 【写真特集】天皇陛下2023-2024
ウィリアム皇太子やエドワード王子ら王族のほか、民間人ら約170人が出席。天皇陛下は、「日英両国には、友好関係が損なわれた悲しむべき時期がありました」と先の大戦で日英が交戦した歴史に言及した上で、両国の友好のために力を尽くした人々に「皇后と共に深い敬意と感謝の念を表します」と英語で述べられた。
現在の日英関係は強固に発展しているとし、趣味の登山にたとえ「先人が踏み固めた道を頼りに、さらに高みに登る機会を得ている我々は幸運」と語られた。
これに対し国王は、「両国のパートナーシップの核心にあるのは深い友情。それは歴史の教訓、とりわけ暗い時代の教訓から生まれた」と語り、両国が共有する自由や民主主義などの普遍的価値が「今ほど重要になったことはない」と関係発展を願う言葉を述べた。