【住之江ボートSGグランプリ・カウントダウン】茅原悠紀「ちょっと手綱を引っ張るくらいで…」
◇4位・茅原悠紀(37=岡山)2年連続7回目 7月の大村オーシャンカップで2014年平和島グランプリ以来9年9か月ぶり2回目のSG制覇を果たした。「いい1年でした。SGで優出が多かった去年より良かった思います。やっぱりSGを取れたのは大きい」と笑顔がはじける。 もちろん目指すは10年ぶり2回目の賞金王だ。ただ、今回は気持ちの入り方が違う。「去年はもっともっと取りたい気持ちが強かったけど、それで取れなかった。だから改善しなければいけないな、と…。メンタルの部分は大きいと思うんですよ」。 どういう心境で戦いに臨むのがベストなのか。そこで導き出したのが「ちょっと手綱を引っ張るくらいで行こうかな」という〝緩める〟パターンだ。「勝ちたい、勝ちたいっていう気持ちは結局レースには必要ないんですよね。今年はそれに気づいた。自分の気持ちに左右されない方が、自分がうまく動くんですよ」。 住之江の印象も変化している。昨年の住之江グランプリで優出。今年も11月のG1高松宮記念で優勝と結果を出した。「高松宮記念で勝ってイメージは良くなった。まあ去年のグランプリで結構エンジンを出せて変わった。ボクもこのグランプリで活躍できるんやって…。イメージはいいってことで。言えば〝言霊〟になるんで」とニヤリ。 艇界でも定評のある旋回力を持っている。気持ちに〝ゆとり〟〝遊び〟を持って大一番に臨むことで総合力が倍増。一気に頂点に駆け上がる可能性は十分だ
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