熊本市に『平和ミュージアム』を 戦争体験者などが訴え「記憶だけでなく記録の学びも、次の世代に」
熊本放送
戦後80年を迎える来年(2025年)に、熊本市内に戦争に関する資料館を設立するため、市民団体が熊本市に支援を要請しました。 【写真を見る】熊本市に『平和ミュージアム』を 戦争体験者などが訴え「記憶だけでなく記録の学びも、次の世代に」 くまもと戦争と平和のミュージアム設立準備会 小山和作理事長(92)「よろしくお願いします」 1万7083人分の署名とともに熊本市に支援を求めたのは、戦争体験者など約150人で作る「くまもと戦争と平和のミュージアム設立準備会」です。 高齢化で戦争体験者が減る中、今の若い世代や次の世代に平和や命の大切さを伝えようと、戦後80年となる来年にも熊本市内に設立しようと活動しています。 開設した際には、戦時中に戦意高揚のため作られたポスターや子ども向けのおもちゃ当時の新聞や雑誌などを展示する予定で、戦争体験者がいなくなった後も、物を通じて戦争の悲惨さを伝えていく考えです。 この団体の関係者は「こうした品々を見て、どう考えるかを一人一人に問いたい」と話しています。 10月11日は市に対し、設立場所の確保のほか、具体化に向けた検討委員会に市の職員を出席することを求めました。 小山理事長「次の世代に戦争の記憶を伝えるだけではなく、記録として学んでもらいたい」 要請文を受け取った市の担当者は「何らかの形で協力できるように検討する」と述べました。
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