トム・ハンクス、“スーパーヒーロー疲れ”に持論「今は物語性が問われるように」
俳優のトム・ハンクスが、近年『ザ・フラッシュ』や『マダム・ウェブ』などスーパーヒーロー映画ジャンルで不振が続いている問題について言及した。 トム・ハンクス、“スーパーヒーロー疲れ”に持論「今は物語性が問われるように」 ハンクスはポッドキャスト番組『Happy Sad Confused』に出演し、ファンがかつてそのジャンルを慕っていたことは理解しているものの、今の観客が新しい物語を求めていると感じていると明かした。 ハンクスは、「ある一定の期間、私を含めて多くの人が、DCやMCUの映画を見て、自分たちの理想化された姿を探っていた」と述べ、「時には、私もまたX-MENのようだと感じるのです。スパイダーマンのように混乱し、バットマンのように苛立っているのです。そしてキャプテン・アメリカのように、自分の国を愛しているのです」と続けた。 しかし、ハンクスは「ここ15~20年の間、そういったテーマを探求する機会はあったが、今や進化の過程にあり、『物語は何か?テーマは何か?この映画の目的は何か?』ということが問われるようになっている」と指摘した。 「業界は『これが通用すれば、また通用するだろう』と言いますが、観客はそれよりもはるかに進んでいるのです。彼らは馴染みのあるものを見て、『それはもう見たことがある』と言います。『次は何?』という感じでね。それは単なるビジュアルだけの問題ではなく、『物語は何?私自身について語ってくれ』という問題なのです。毎年、新たな領域に身を置いているような感じですね」 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌