ニコール・キッドマン、映画祭で涙のスピーチ「この賞は亡き母に捧げたい」
昨年9月に母を亡くしたニコール・キッドマン。パームスプリングス国際映画祭でのスピーチで、彼女への想いを語った。 【写真】ニコール・キッドマン の40年の俳優人生と美貌&美ボディ遍歴
現地時間1月3日(金)に開幕したパームスプリングス国際映画祭。初日に行われた授賞式でニコール・キッドマンがインターナショナルスター賞を受賞した。プレゼンターのジェイミー・リー・カーティスからトロフィーを受け取ったニコール。スピーチではクリスマスに故郷のオーストラリアに戻ったことに触れ、母親のジャネル・アン・キッドマンがいないホリデーシーズンを例年とは異なる心境で迎えたと語った。「父も母も亡くなり、『ああ、いつもと違う』という気持ちになった。でも両親は私に回復力と愛、前に進み続ける強さを与えてくれた」。
ニコールが母を亡くしたのはちょうどべネチア国際映画祭開催中のことだった。ニコールはすでに現地に到着していたが、訃報を受けてすぐにオーストラリアへ。映画『ベイビーガール』で主演女優賞を受賞したものの、授賞式は欠席することになった。代わりに同作のハリナ・レイン監督がトロフィーを受け取り、彼女のメッセージを伝えた。ニコールは今回、壇上で「私はまだ母の死を悼んでいる。だからこの賞を母に捧げたい。ベネチア国際映画祭ではそれができなかったから」と語った。「でも私は今、ステージに立っている。ここに戻ってきた。母への想いを伝える機会を与えてくれたことに感謝している。私のキャリアはすべて父と母のためのものだった。2人とももうここにはいないけれど、私はこれからも創作活動を続け世界に貢献したい。なぜなら私は自分のやっていることを愛し、みなさんを愛しているから。映画界の一員になれたことにとても感謝している」。
最後に涙してしまったことを観客に謝ると「今、母を感じている。これはあなたのものよ、ママ」と付け加えたニコール。ベネチアで受賞した最新作『ベイビーガール』でゴールデングローブ賞の映画部門の主演女優賞の候補にもエントリー、今回のアワードシーズンの主役になると見られている。母のジャネルも彼女の活躍と功績を改めて喜んでいるはず。