「成績を残してまた契約を」 臼井麗香は契約フリーで4メーカーの合わせ技
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(24日)◇UMKCC(宮崎)◇6545yd(パー72)◇雨 【画像】臼井麗香のキャディバッグは自身のオリジナルブランド 最終ラウンドがスタート後に降雨によるコースコンディション不良で中止された。36ホールの短縮競技となった今季ツアー4戦目、2日目終了時点で通算13アンダーだった臼井麗香がツアー初優勝を飾った。 黄金世代(1998年度生まれ)でプロ7年目、2022年にシードを失った25歳が主催者推薦出場の今季初戦で世代14人目となるツアー優勝者になった。 「アイアンとパターが良かったです。初日は私の中ではパーオン17回ぐらい(記録は16回)でしたし、グリーンでは3パットが一度もなかったので」 今週から投入したキャロウェイのドライバー「パラダイムAiスモーク◆◆◆」はまだ馴染みきっていなかったのか、予選2ラウンドのフェアウェイキープ率は95位タイの46.4%(13/28)と振るわなかった。 一方で、パーオン率は3位タイの83.3%(30/36)。1打差2位に終わった山下美夢有がFWキープ率89.3%(25/28)の1位で、パーオン率77.8%(28/36)で14位タイだったことを考えれば、ラフからも巧みにグリーンを捉える“アイアンショット力”を発揮したのは間違いない。 さらに極端に狭いスタンスとアップライトという独特のパッティングスタイルが冴え渡り、ピンチをしのぎ、チャンスをものにした。アイアンとパターでつかんだ初優勝だった。 臼井は22年まで特定メーカーと用具使用契約を結んでいたが、昨季からフリーになった。現在の14本はキャロウェイ、ダンロップ、ヨネックス、タイトリストの4社でまとめている。 「いろいろなクラブを試して使いたいということもありますけど、契約メーカーさんがあったら、すごく親切に見てもらうことになる。そういう立場は、まず成績を残してからだと思いますし、そうなれたらまた(契約を)お願いしたいと思います」 フリーの利点を生かし、同時に契約による“甘え”をなくす。オリジナルブランド「Chell classy」のキャディバッグには、臼井の個性と人柄が詰まっている。