B1前年王者の広島「新アリーナの動きを加速していきたい」Bプレミア参入決定しコメント
10月17日、Bリーグが2026年秋に開幕する新B1「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」のライセンス交付クラブを発表したことを受け、Bプレミア参入が決まった広島ドラゴンフライズが会見を実施。浦伸嘉代表取締役社長が関係者への謝辞とともに、今後についてもコメントした。 平均入場者数4000人、売上12億円、アリーナ整備といったBプレミア審査基準を1シーズンクリアする必要がある2次審査を通過し、Bプレミアライセンス交付された広島。浦社長は「広島県民の方々、そして日本全国のブースターの方々、そしてパートナー企業の方々、後援会の方々、そして広島市、広島県をはじめとする自治体・行政の方々、そしてメディアの皆様、関わる全ての方々、最後になりますけども親会社のNOVAホールディングスのグループの方々、そして広島ドラゴンフライズのスタッフおよびチームの皆さんに、心より感謝を申し上げたいなと思っております」と、あらゆる関係者への感謝を口にした。 3つの審査基準のなかでも、「我々にとっては来場者4,000名以上とアリーナ要件、この2つが非常にハードルの高い条件でした」とも語り、特に平均入場者数4000人をクリアするにあたっては、「1番大きかったところは、(プロ野球・広島東洋)カープさんとの『カープコラボ月間』を実施させていただいたことですね。もともとスポーツを応援している人たちに来ていただけるような施策を、カープさんと共にできたのは大きかったのかなと。それが12月で、そこから勢いに乗れたのかなというのは1つあります」と振り返った。 一方で、アリーナについては、「広島県内でそのライセンスの基準をクリアする可能性があったのは広島グリーンアリーナだけで、なおかつそのグリーンアリーナを改修しないといけない。ここが非常に難しいというか、調整にかなりのエネルギーを費やしたところです。それも、湯崎知事始め広島県の方々に本当にサポートしていただきました。その2点が、非常にタフな道のりだったと感じています」と明かした。 広島は現行方式で開催される2025-26シーズンまで、広島サンプラザホールをメインホームアリーナとして使用。Bプレミアが始まる2026-27シーズンからは5年間にわたり広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)を暫定的にホームアリーナとして使用する見込みだという。浦社長は「ここから7シーズン以内に新アリーナ建設を進行していかなくてはいけません。今日のBプレミアライセンスの交付決定を受けて、新アリーナの動きを加速していきたいなと思っています」と、将来的に新アリーナを本拠地とする考えをあらためて示した。 今後は、JR広島駅北口に新アリーナを建設する方向でJR西日本と協議を進めていく方針だといい、「JR西日本様も『前向きに』とおっしゃっていますので、事業スキームをどうするか、細かいところを積み上げていきながら、難しければまた別の場所を探さないといけないですし、話が進むならばどんどん進めたいと思います。ただ、この1、2年である程度のところまでは見えてこないと、7年後の着工には間に合わないと思いますので、ここから話を加速させていきたいと思います」と話した。 すでに沖縄、群馬、佐賀、長崎、千葉、横浜に“夢のアリーナ”が誕生しており、さらに東京、川崎、名古屋、神戸などでもBプレミアを見据えた新アリーナ建設の動きが進んでいる。広島は一歩遅れた形となったものの、浦社長は「今できているアリーナ、そして今からどんどんできるアリーナを参考にできる立場にある」と前向き。昨シーズンにクラブ史上初めてB1を制したが、新規ファンの獲得など、さらにクラブを成長させていく意気込みも口にした。
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