竹田恒泰氏

　作家の竹田恒泰氏が8日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。「ガラスの天井」の存在を否定した。 　ガラスの天井とは女性やマイノリティーがその素質や実績にかかわらず、昇進が制限されるという〝見えない障壁〟のこと。この日は、アメリカ大統領選や自民党総裁選を見据え「米国や日本はガラスの天井を破れるか？」について議論した。 　竹田氏は2016年の大統領選でヒラリー・クリントン氏が敗北した際に「ガラスの天井を破れなかった」と語ったことを引き合いに「ガラスの天井があるという前提の話ですよ。なぜヒラリーが敗れたかといったら、女だから敗れたんじゃないですよ。魅力がないから敗れたんですよ。なのに、女だから負けたって自分のせいじゃないみたいに、ひどい言いがかりですよね」とバッサリ。 　続いて「カマラ・ハリスだって副大統領にまでなってなってますし、日本だってこれだけ女性閣僚がいますし、都知事だって女性でしょ。もうね女性だから政治から排除されるなんてことは、日本にもアメリカにもないですよ。そこでいちいち女性を出すなっていうんですよ」と語気を強めた。 　一方、元衆院議員の豊田真由子氏は「ガラスの天井に関しては確実にあります。政治の世界にもあるし、民間の企業にも、一般社会にも確実にあります」と反論。 「なぜ女性の総理が誕生してこなかったか、一つには自民党の総裁を選ぶシステムでこれまで必要だったのは、長い時間と巨額の資金を使って子分とか仲間を作るプロセス。たくさん研究結果があるが、女性は権力欲が男性ほど強くないというジェンダー差がある。そこに他国との首脳の選ばれ方の違い、もともとある差別も含めて、女性の総理がどれだけ能力がやる気があろうと、そこで当選しえない仕組みにこれまでなっていた」と訴えた。