韓ドラのプロが解説!「百想芸術大賞2024」ノミニー注目作と受賞予測
5月7日にソウルのCOEXにて授賞式が行われる韓国最大級のエンタメアワード、第60回百想芸術大賞ノミネートが発表された。そこで、韓国ドラマのプロ、コラムニスト渥美志保さんが今年のノミニー作品を徹底解剖。 【写真・動画】韓ドラスターが勢ぞろい! 百想芸術大賞2024ノミネート一覧 昨年大旋風を巻き起こした『ムービング』から日本ではまだ未配信の話題の時代劇『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』、さらに激アツ新人賞のラインナップ解説まで、これを読めば授賞式が10倍楽しめる!
去年はグローリー旋風だったが果たして今年は…
さてさて今年もやってきました、百想芸術大賞。昨年は『グローリー 輝かしき復讐』しかないだろ!って感じだったのと同じように、今年も『ムービング』しかないだろ!って感じですが、細かくチェックしてみると「おお、この作品が!この人が!」って言うのはあるものです! てなわけで、今回は各賞にノミネートされてる作品3本を、ノミニー視点のようなでないような、な感じ(なんだそれ)でご紹介&独断と偏見で受賞予想!立派なライターだったら「当てにいった!」って言うんでしょうけど、私は私が賞を差し上げたい人を挙げてみた!(予想じゃないし)。あなたの見てない作品、あなたの気づいてない視点、これから配信の注目作もラストにババン!とまとめてますので、ぜひ最後までお楽しみください!
今年の賞レース、つまり昨年度の「これぞ!」的作品は、もはやこれしかないだろという『ムービング』は、KCIAからの秘密組織=超能力者の特殊工作部隊と、そこから逃げ出し隠れ暮らす異能者たちのその後の戦いを、能力を受け継いだ子どもたちの成長とともに描いた作品です!前半は、能力を受け継いだものの何も知らない子供世代の恋と青春を描いてるんですけど、新人賞で男女にノミネートされた不死身の女子高生=コ・ユンジョン(『還魂 パート2』)と、空飛ぶポチャ男=イ・ジョンハ(『それでも僕らは走っていく』)の恋が、もうめちゃめちゃ可愛い!