全長320メートル、色とりどりの藤棚 札幌の公園でふじまつり
【北海道・札幌】札幌市の西部にあり、来年開園30年を迎える前田森林公園(札幌市手稲区)で4日、「ふじまつり」が開幕。来園者らが見ごろを迎えた藤の花の長い回廊を楽しんでいます。5日まで。
日の当たり方の違いで満開時期にずれ
前田森林公園の藤棚は高さ4メートル、全長320メートル(大パーゴラ)という札幌最大級のもの。ピンク・紫・白といった数色の藤が混在し、長さ600メートルのカナール(手稲山を望むように設計された運河)を囲むように設置されています。 藤の花は例年、6月初旬に見ごろを迎えますが、今年はちょっと早めの満開となっています。初日のこの日はあいにくの空模様となりましたが、来園者は思い思いに藤の花の回廊を散策し、楽しんでいました。 「縁日」や「クラフト体験」、「フジのミニ観察会」、「オカリナ演奏会」などのイベントも開かれ、クラフト体験では、ボランティア団体の凸凹(でこぼこ)クラブによる自然観察会や藤かごなど木材を使った工作会が行われます。
札幌市公園緑化協会事業課のスタッフによると、「これだけ大きな藤棚なので、場所によって日の当たり方が違うんです。日差しが強い方の藤棚はすでにピークを過ぎていますし、日差しが弱い方の藤棚はこれから満開になっていきます」とのこと。 また「藤は満開になってから楽しめる期間はそれほど長くない(一週間程度)花なので、旬を感じさせてくれるのが魅力です。特に前田森林公園の藤は、数色の藤が同時に見ることができ、迫力もあります。藤が満開になる季節をきっかけに、前田森林公園に親しんでもらえれば」と話していました。 筆者は35年近く札幌に住んでいますが、この公園の壮大さは、ほかではなかなか味わえないと感じました。緑が多く空気もおいしいこの季節、前田森林公園で藤を愛でながら休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。 (橋場了吾/北海道観光マスター)