福岡市・天神の屋台だけど鹿児島の雰囲気満喫、ご当地グルメ「あご肉焼き」…夢は「故郷を元気ある街に」
答えの一つは、かつて迷惑施設のように扱われた屋台を、ルールを整備して観光名所にしたこと。そして自分のような「よそ者」に優しいことだと実感している。
屋台には地元の会社員だけでなく、観光客の姿が目立ち、特に中国人のインバウンドが多い。「福岡は屋台文化が根付いて観光資源となっている。この文化を学んで鹿児島を元気にしたい」
福岡での開店当初から毎週通っている福岡市東区の会社員(58)は「観光客が入りやすいように、焼きラーメンなどの福岡のメニューを増やすなど勉強熱心。山之内さんが気さくに話してくれるから店の雰囲気もよく、客同士が交流できる屋台らしさが実現できている」と話す。
いつか、故郷が福岡のような観光都市になることを夢見ている。「鹿児島の中心地に屋台を並べて、人と人が出会う場所をつくりたい。屋台を楽しむために鹿児島に来てもらいたい。鹿児島を福岡のような元気ある街にしたい」。夢を実現させるため、福岡の魅力を学び続けるつもりだ。(大久保和哉)