新日本プロレス“現役最強外国人レスラー”の日本愛がすごかった!定住して5年…コロナ禍でも帰国せず闘い「ファンからいまだに感謝される」
古くはアンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガンにはじまり…AJスタイルズ、クリス・ジェリコ、ケニー・オメガといった、今なお世界で活躍する外国人レスラーたちがこれまで新日本プロレスに参戦してきた。そして現在、団体の中心として活躍している外国人レスラーのトップに君臨しているのが、第11代IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.だ。 【写真を見る】ザック・セイバーJr.が語る「日本のファンが大事にしていること」 彼はイギリス出身ながらコロナ禍でも日本に残り、常に新日本プロレスの最前線で身体を張ってきた。少年時代に日本のプロレスに憧れたという“最強王者”ザックの日本に対する想いとは――。
◆「新宿御苑が大好き」
初来日から13年、ザックは来日当時をインタビューでこう語っている。 ザック:「初来日したのは2011年7月。2019年の終わり頃、日本に定住することにして以来ずっといる。ほとんどが都内だったけど沖縄にも1年住んでいた。東京は好きだよ。圧倒される人が多いのもわかるけど、俺は田舎で育ったからか確実に都会派だ」 ザックの出身地であるシェピー島は、イギリス・ケント州の北部、テムズ川河口の三角江の中にある島。穀物、野菜の栽培や牧羊が盛んな土地で、休日の行楽地としても知られている。また、ザックは日本の素晴らしさについても…。 ザック:「ありきたりに聞こえるかもしれないけど、日本はとても平和だ。地方を訪れる機会が多いから静かな自然の多い場所では特にそう思う。 たとえば公共交通機関を他の都市で利用すると、日本の大都市がどれだけ素晴らしいか気づくんだ。礼儀正しく、電車に乗るときもちゃんと列を作って。日本は伝統と現代がほどよいバランスで共存し合っていて、そこが完璧だと思う。 だから新宿御苑が大好きだ。日本の縮図のような場所だろう。伝統的な日本庭園の周りに高層ビル群が立ち並んでいて、よく行く場所だよ」
◆「G1」前後から続くファンの期待の変化
今年8月には、真夏の最強決定戦「G1 CLIMAX」を制覇したザック。その前からファンの期待も変化していったとか。 ザック:「これまでも日本で温かい声援を受けてきたけど、また違ったものを感じている。『G1』の前からそれは感じていた。俺に勝ってほしいと期待されるようになって、数年前はなかったものだ。 『G1』後もとにかく勝つことに対するサポートや後押しをしてくれるようになった。日本で過ごしてきた時間が長かったからこそ、その気持ちが嬉しいし、以前も迎え入れられていなかった訳ではないけど、より歓迎されている感じがしている」