「インディ・ジョーンズ5」の不評に傷ついた… ジェームズ・マンゴールド監督が告白
昨年公開された「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」のジェームズ・マンゴールド監督が、作品の興行成績と観客の反応について率直な心情を明かした。 「LOGAN ローガン」「フォードvsフェラーリ」など数々のヒット作を手掛けてきたマンゴールド監督だが、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」は全世界興収3億8396万ドル(約603億円)と大型映画としては期待を下回る結果となり、監督は作品の核心に関わる観客との認識の差を指摘した。 米Deadlineのインタビューで、マンゴールド監督は「素晴らしい、才能ある80代の俳優が出演する映画を作ったが、観客は自分たちのヒーローがその年齢になっていることを受け入れたくなかったのだ」と分析。「新しい俳優で最初からやり直すこと以外に、どうやったら観客は満足したのだろうか」と、企画の本質的なジレンマを語った。 本作への参加は、新型コロナウイルスの影響でボブ・ディラン伝記映画「名もなき者 A Complete Unknown」の製作が停止していた時期に、スティーブン・スピルバーグとキャスリーン・ケネディから声がかかったことがきっかけだった。アカデミー賞作品賞にもノミネートされた「フォードvsフェラーリ」の成功から間もないこの時期について、「子ども時代からの憧れのヒーローたちが『一緒に仕事をしないか』と誘ってくれた。それは喜ばしい経験だったが、同時に傷つきもした」と、複雑な思いを吐露した。 「私はハリソンを本当に愛している。観客にも彼の今の姿を愛してほしかった」と語る監督は、現在、ボー・ウィリモンと共同で「スター・ウォーズ ドーン・オブ・ザ・ジェダイ(原題)」の脚本を執筆中だという。