なぜ? 今年の一皿は「ウナギ」 外国人観光客に人気 「世界に日本食文化を広げる一端を担った」
大手グルメサイトによる「今年の一皿」に静岡県とも関わりが深いあの食材が選ばれました。そのワケとは…。 グルメ情報サイト「ぐるなび」が発表した「今年の一皿」。選ばれたのは「ウナギ」です。「今年の一皿」は、世相を反映し、その年を象徴する「一品」を選ぶもの。なぜ2024年は、「ウナギ」なのでしょうか。 円安による影響で、今年7月の訪日外国人客は300万人を超えて過去最高に。同時に、日本食への関心も高まりました。そうした中、日本の伝統的な食材である「ウナギ」が多くの外国人観光客を魅了。インバウンド需要の増加とともに、「世界に日本食文化を広げる一端を担ったこと」が主な選定理由となりました。 ●お客さん(女性): 「やっぱり地元産だからおいしいです」 ●お客さん(男性) 「おいしいですね。浜松と言ったらウナギ」 創業からおよそ半世紀、浜松市の専門店「うなぎのかんたろう」。浜名湖産のうなぎを、創業当時から継ぎ足しの、秘伝のタレで焼き上げる、関西風の「うな重」が看板メニューです。 多い日には1日300匹分が出るという人気店は、2024年の一皿に「ウナギ」が選ばれたことについて。 ● うなぎのかんたろう 蜂須賀 躍 代表: 「いろいろなメニューがある中でウナギを選んでいただいたのは本当に光栄です」 実際に、今年は客層に変化があったそうです。 ●うなぎのかんたろう 蜂須賀 躍 代表: 「外国人の客が増えてお店としても外国語のメニューを作ったりしているので、増えている実感はある。浜松の街中にもうなぎ屋が今増えてきていて、本当にウナギを食べる人たちが増えている」 うなぎどころ浜松”でも、「うなぎ人気」の高まりを実感しているそうです。ランチを食べに来ていたお客さんからも「納得」の声が…。 ●お客さん(男性) 「選ばれますね、これは。脂ブリブリですし。すいません、だいぶ食べちゃったんですけど、まだ運ばれてきて1分半ぐらいなんですよ。浜松のウナギ最高です」 ●お客さん(男性) Q.どちらから? 「大阪です」 Q.ウナギを食べに? 「はい。浜松のウナギはおいしいと有名なので。ウナギと(来年の干支の)巳へびは似てるので、ニョロッといってほしいっすよね」 インバウンド需要も増加し、今年の一皿にも選ばれるなど、まさに「うなぎ上り」。ただ、店にとって気がかりなのが価格の高騰です。 ● うなぎのかんたろう 蜂須賀 躍 代表: 「年々ウナギが高くなっていって20年前の3倍値段が上がっているので、養殖が進んでウナギの価格が安くなると皆さんに提供しやすくなるので期待している」