7年8か月ぶりに復活 倒壊した阿蘇神社の復旧完了
日テレNEWS NNN
熊本地震で倒壊した阿蘇神社の復旧作業が完了し、7日、竣功祭が行われました。 7日、穏やかな天気の中、7年8か月ぶりに元の姿を取り戻した阿蘇神社。工事の完了を祝う竣功(しゅんこう)祭がおごそかに行われました。 阿蘇神社 阿蘇惟邑宮司 「この日を迎えることができ、大変うれしく思います」 7年前の熊本地震で大きな被害を受けた阿蘇神社。国指定重要文化財の楼門も倒壊。復旧には、倒壊する中で残った部材を再利用することになりました。 作業用の足場にも使う「素屋根」の中で工事が進みます。3年前には、建設会社の提案で工事中の壁に楼門の写真がはられました。 木工技術の中でも最高難度といわれる「扇垂木(おうぎだるき)」という工法を用いた楼門の復旧。被災当初は10年かかるといわれていましたが、地震からおよそ7年8か月で完了。再び門をくぐることができるようになりました。 訪れた人「熊本地震を乗り越えて、年内に明るいニュースに触れることができて、とても良かった」 神社の前にある商店街からも喜びの声が。 門前町商店会『丹波屋』 岩永芳幸さん 「長かったですね。でもうれしいですよ」 門前町商店会『たのや』 田野雅文さん 「阿蘇神社が倒れるなんて考えたこともなくて、本当にどうなることかと思っていましたが、きょうをもって日常に戻るというか、やっと普通の生活に戻れる感じがしています」 阿蘇神社 阿蘇惟邑宮司 「地元の方々と協力し一緒になって守り支えてきた神社を、後世に伝えてまいりたいと思っています」 熊本地震からの復活をとげた阿蘇神社。復興がまた一歩、進んでいます。