モンベルが福井県大野市に新たな物流施設を建設へ 富田産業団地、2026年6月の操業開始目指す
福井県大野市は10月21日、アウトドア用品大手のモンベル(本社大阪府大阪市・辰野岳史社長)が大野市七板の市富田産業団地の2区画約4ヘクタールを新たに取得し、物流施設を新設すると発表した。同社の事業拡大に伴う対応で、同団地に既存する「大野物流センター」と同規模程度の施設を整備する。来年5月の着工、2026年6月末の操業開始を目指す。 【写真】昨年完成した「北陸モンベル大野物流センター」 市土地開発公社とモンベルが同日、土地売買契約を交わした。売買額は約2億3千万円。同社などによると新たな施設は、市道を挟んだ既存施設の向かいに整備。2階建てで建築面積は約1・2ヘクタールを予定し、運営は既存施設同様、同社のグループ企業北陸モンベル(本社石川県羽咋市・辰野勇社長)が担い、モンベルが取り扱う製品の入荷や出荷を行い、流通業務の強化を図る。投資額は既存施設と同規模の約50億円程度を見込む。新規雇用約20人を見込み、市内外から募る予定。 同社によると、既存施設の倉庫の7割近くが製品で埋まり、国内外での販売量が飛躍的に伸びていることから新設に至った。 大野市富田産業団地は総面積約17ヘクタールで、緑地などを除く分譲可能面積は6区画計約12ヘクタール。中部縦貫自動車道荒島インターチェンジ(IC)から約1・6キロ北側にあり、市は21年4月に全区画の分譲を始めた。モンベルは羽咋市の施設に並ぶ物流の2大拠点にしようと、北陸モンベルとの共同事業として2区画約4・3ヘクタールに鉄骨2階建て建築面積約1・6ヘクタールの施設を整備。23年3月に進出第1号となる大野物流センターの操業を始めている。
福井新聞社