遊びながら魅力知って 飯田コアカレッジの学生が「南信州かるた」制作【長野県飯田市】
長野県飯田市松尾明のIT専門学校「飯田コアカレッジ」の学生が「南信州かるた」の制作を進めている。幅広い世代に飯田下伊那地域の魅力を発信するツールとして考案し、五十音順に名所や文化など地域の特徴を紹介している。 同校では地域と連携した探究学習を行っており、その一環で「南信州魅力発信」グループの学生が、子どもから大人までが楽しみながら地域を知ることができるものを作ろうと、かるたを考案。昨年度に中心市街地を紹介する「丘の上マップ」を作成しており、本年度は紹介する領域を南信州全体に広げた。 4月に制作を開始。地域の名所や歴史、食などの文化を調べ、五十音順に合わせてピックアップした。「よこね田んぼ 先人の知恵と 苦労を伝える 文化遺産」「結いの心とムトスの精神 飯田のまちづくりの合言葉」など読み札の言葉を考え、札ごと取り上げた名所などを簡潔にまとめて紹介している。 今後は住民にも試してもらいながら修正し、来年2月の卒業研究発表会で完成品を披露する予定。グループリーダーでITビジネス科2年の三浦寛樹さん(23)は「かるたなら遊びながら地域を学べる。活動を通して自分たちも知らない地域の魅力が分かり良かった」と語った。 同校講師の遠山邦一さんは「デジタル時代の若者がアナログのかるた作りに積極的に取り組む姿が印象的だった。かるた一つで多方面から地域を知ることができ、ゆくゆくは子どもたちや住民の地域学習に活用できたら」と話していた。