川崎宗則、イチローをイジって「ダグアウト見られたら困る」 メジャー人気を獲得した「I’m Japanese」エピソードにスタジオ大盛り上がり
8月20日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストはメジャー時代にレイズの初優勝に大きく貢献し、現在は独立リーグ福島レッドホープスのオーナー兼監督を務める岩村明憲。そして日本野球、メジャーリーグ、WBC、独立リーグなど、どんな話題も軽快なトークで楽しませてくれる、もはや同番組の準レギュラーな川崎宗則だ。岩村と川崎が経験したメジャーやWBCの話題で盛り上がった。 【動画】川崎宗則の“イチロー愛”「いっつもイチローさんと練習行ったら楽しい」 ■川崎が選ぶ“ホームランBEST1”はあのレジェンド 最初のコーナーは、岩村と川崎が選ぶ“ホームランBEST1”。岩村と川崎が現役時代に実際に見たなかで、特に印象に残ったホームランBEST1を発表してもらう。 川崎が挙げたのは、2006年のWBCのアメリカ戦で1番打者だった先輩・イチローが打ったホームラン。第2ラウンドの初戦・アメリカとの試合において、イチローが先頭打者ホームランで日本を先制に導いたシーンだ。 このとき対戦相手であるアメリカの選手陣にはゴールデングラブ賞を5回受賞したデレク・ジーター、5回本塁打王に輝いたアレックス・ロドリゲス、本塁打王に4回輝いたケン・グリフィーJrといったそうそうたるメンツが顔を揃えていた。 そのため日本チームは豪華なメンバーと対戦できることに圧倒されて、勝負どころではなかったそう。そこでイチローは固くなっている日本チームの士気をあげるために、あえてヒットではなくホームランを狙ったという。そんなエピソードに「大谷翔平の一言忘れてる」とMCのますだおかだ・岡田圭介からツッコミが入る。 川崎が出場したのは「憧れるのをやめましょう」という大谷の名言が生まれる前のWBCだが、イチローが2006年に同じようなことを言っていたという。しかし、「大谷選手みたいにオシャレじゃない」と言ってイチローをいじる川崎。イチローは「ガッと強め」な言葉で言っていたらしい。岡田に「どんな感じで?」と聞かれた川崎は、「もう…あの…どんな感じだったかな?」とまさかのド忘れをかましてスタジオ中から総ツッコミを受ける。川崎は「大谷選手のあれが刷り込まれすぎて」と必死に言い訳をするのだが、ヤジは止まらない。 そんな川崎を見かねて、岩村が「憧れるなというのではなく、同じやから」というような言い回しだったと助け舟を出す。イチローは「(相手には)ビックネームいるけれど、みんな一緒の野球選手やから」といったニュアンスで、チームメイトを鼓舞していたという。 岩村の話を聞いて「思い出した思い出した」と川崎。岡田に改めて「どんな感じ?」と尋ねられると、川崎は「いやほんと、『一緒やから』と…『あいつらアホやから』と…」などとボケをかます。するとすぐさま岡田とMC・上重聡が立ち上がってストップ。「怒られるでホンマ!」と岡田からツッコまれた川崎は、「ダグアウト見られたら困る」と祈るようなポーズを見せて“できごころのボケ”を謝罪した。 ■川崎、会場を沸かせた「I’m Japanese」秘話 ガチャガチャで出てきたテーマについてトークをする“ガチャガチャダグアウト”のコーナー。川崎が引き当てたトークテーマは「ヒーローインタビュー」だ。現役時代には何度もヒーローインタビューを受けてきた川崎だが、メジャーでもヒーローインタビューで観客を沸かせていたエピソードは有名だ。 川崎といえばメジャー挑戦2年目の2013年、チームを勝利に導いた逆転ホームランを称えるヒーローインタビューで発した「I am Japanese」というフレーズで一躍海外人気を獲得。そのフレーズを発した翌日には、カナダの人たちから「I’m Japanese」と声をかけられたこともあったようだ。そんなカナダ人に、「Me Too」とコールアンドレスポンスをするのが流行っていたという。 「最初に受けた質問は?」と聞かれて考える川崎に、岩村から「知らないでしょ」「知ってたらまともな答え返してるから」と鋭いツッコミが入る。メジャー2年目ともあって、英語のヒアリングも多少はできるようになったと思っていた川崎。ヒーローインタビューに備えて、カンペを用意していたそうだ。 1問目はカンペの内容を読んで乗り切ったが、次の質問ではもう何を聞かれているかわからず…と当時を振り返る川崎だったが、途中で「あれ最初だったかな、最初にI’m Japaneseって言ったのかな…」と混乱。岩村からまたも「忘れてる」とツッコミを受けていた。 ■“準レギュラー”な川崎が盛り上げる「ダグアウト!!!」 WBCという大舞台でレジェンドであるイチローが「ビッグネーム相手にビビるな」と日本チームを鼓舞したというエピソードや、川崎の「I’m Japanese」エピソードを聞くことができた今回の放送。ところどころ抜けているにもかかわらず、ちゃんとスタジオに笑いを巻き起こすトークスキルはさすがのひと言だ。 ユニークだったのは、岩村が川崎を的確にフォローしていたこと。ド忘れで詰まると「こんなニュアンス」と差し込んだり、大事なシーンで記憶が前後した川崎に「忘れてる」と鋭くツッコミを入れていた。 こうした些細なやり取りからも、それぞれの関係性が見えてくるというもの。準レギュラーな川崎だけに、今後もさまざまなゲストと共演してゲストの“普段とは違う顔を見せる役”として頑張って欲しい。 ※川崎宗則の「崎」は、正しくは「タツサキ」。