「2枚目の五輪切符」をつかむのは誰だ!?=バドミントン五輪レース最終戦
松本/永原が決勝に進出する、あるいは、福島/廣田がベスト4以下なら、松本/永原の2大会連続五輪出場が決まる。福島/廣田が逆転するには、決勝進出が最低条件。松本/永原がベスト4だった場合は、優勝しなければ追い越せない。 松本/永原は、五輪レースポイントを上積みできない期間が長かったが、年が明けてからはインドオープン優勝、フランスオープン4強と好調だ。福島/廣田も通常のコンディションなら、ともに世界のトップを狙える力がある。しかし、廣田が23年12月に右ひざ前十字じん帯を断裂。プロテクターを装着し、保存療法でプレーを続けているが、プレー範囲が大幅に狭まっていることは否めない。それでも、最後まで戦い続けることに重点を置き、五輪レース最終戦に臨む。
■男子シングルスの西本は、16位以上を死守できるか
男子シングルスの西本は、日本勢2番手の条件は確定済み。問題は、日本が五輪出場2枠を得るための16位以上をキープできるかどうか。3月26日時点で、西本は6万4982点で11位。ライバルが同じブロックで戦うため、逃げ切れる可能性は高い。西本自身も1回戦で五輪レースランク13位のロー・ケンユー(シンガポール)と対戦。自分を追い越す可能性のある選手を破れば、五輪出場に大きく前進するため、1勝の価値が大きい大会となる。 1年をかけて戦ってきた五輪レースのラスト。五輪出場権をかけた戦いが注目されるが、レースを戦い抜いてきた選手たちのプライドをかけた最終戦でもある。最後の最後に、どんなドラマが待っているのだろうか。
平野 貴也