新国立競技場の予定地で起工式 安倍首相「誇れるレガシーを創出」
THE PAGE
2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の起工式が11日、建設予定地で行われた。 【動画】新国立競技場の本体工事始まる「進捗は順調」
2019年11月に完成予定
起工式には、安倍晋三首相のほか、丸川珠代五輪担当相、設計者の建築家・隈研吾氏らが出席した。 安倍首相は「東京五輪・パラリンピックを世界一大会にしなくてはならない。誇れるレガシーを創出し、日本の力を世界に発信する大会。新しい競技場はその舞台にふさわしいスタジアム」とあいさつ。小池知事は「多目的で多様性のある素晴らしいレガシー、東京の財産になることを期待している」と祝辞を述べた。 新国立競技場は、敷地面積は11万3000平方メートルで、高さ47.4メートル。3層構造のスタンドで完成時は6万人を収容する。緑豊かな明治神宮外苑との調和に配慮して国産木材をふんだんに活用し、ユニーバサルなデザインになっている。 当初は、キールアーチを取り入れたザハ・ハディド氏(故人)のデザイン案が選ばれたが、2500億円を超す総工費の高騰などが批判を浴び、2015年7月に白紙撤回。その後、同年12月に隈氏の現行案が採用された。総工費は1490億円。 今年12月1日から本体工事に着手。現在、基礎工事に入る前の掘削工事を行っており、完成は五輪前年の秋の2019年11月の予定。