「変態仮面」も! 懐かしの人気漫画の復活ラッシュのワケ
■変態仮面が21年ぶりに復活 1992~93年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された漫画「究極!!変態仮面」が約21年ぶりに“復活”して注目を集めている。あんど慶周氏による「究極!!変態仮面」は、紅優高校拳法部に所属する高校生の色丞狂介が、下着を顔にかぶって“変態仮面”に変身することで普段は潜在されている超人的なパワーを発揮し、悪人たちを懲らしめていくというストーリー。その続編となる「HENTAI KAMEN EX」が、先月17日発売の隔月マンガ誌「画楽.mag」の2号で連載をスタート。第1話「ニセ変態仮面!」では、ニセモノの変態仮面が登場するストーリーが描かれている。 ■小栗旬が脚本に参加した映画版は好評 連載当時は人気を集めた「究極!!変態仮面」だが、何故21年の時を経て“復活”を果たしたのか? 「最近は漫画にしろ、アニメにしろ、ドラマにしろ、リメイクブームですからね。漫画誌に関して言えばインターネットの普及やゲームをはじめとする娯楽の多様化などもあり、以前ほどの売り上げを期待するのは厳しい状況です。無料コンテンツが増えている今の若い人たちは、お金を使うことにもシビアですからね。そうした中、かつて人気を集めた往年の作品を復活させることで、漫画から距離を置いていた30代以上の人たちを惹きつけて、再び読者にしようという動きが業界全体にあります。『変態仮面』に関しては、昨年公開した映画も成功するなど、それなりの実績もありますからね」(漫画誌編集者)。 「究極!!変態仮面」といえば、昨年4月に俳優の鈴木亮平の主演で「HK 変態仮面」(福田雄一監督)として映画化され、原作のファンである小栗旬さんが脚本に参加したことも話題となった。作品自体の評価も高く、当初は全国12館での封切となったが、その後に反響の大きさから上演館数を増やして、公開から1ヵ月足らずで興行収入が1億円を突破する勢いを見せた。