【山形】若い人も注意・対策は?冬のお風呂は「ヒートショック」に注意
さくらんぼテレビ
寒い日が続き、あったかいお風呂に入るのを楽しみにしている人も多いかと思うが、冬のお風呂は注意が必要だ。今月6日、歌手で俳優の中山美穂さんが入浴中の事故で亡くなった。その要因の1つとして可能性が指摘されているのがヒートショック。若い人も油断できないヒートショックを防ぐポイントを聞いた。 これは去年までの3年間に県内で住宅の浴室から救急搬送された人の数。ここ数年増加傾向にあり、去年1年間では635人、夏に比べ冬の時期に搬送が増えているのが分かる。冬に気を付けたいのが急激な温度変化によって起こるヒートショック。 (県がん対策・健康長寿日本一推進課・菅野学主査) 「リビングなどの温かい部屋からお風呂などの寒いところへ移動すると、急激な温度変化によって血管や心臓に大きな負担がかかることになる。それに伴って血圧が大きく変動する。立ちくらみや気分が悪くなったりといった症状が出ることがある」 県内の場合、暖房が効いた部屋と冷えた脱衣所・浴室との温度差は15度以上とされていて、そこから湯船につかると、さらに急激な温度変化が起こる。湯船からあがるときも同様で、このような温度差で血圧が変動し、ひどい場合は心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中などを引き起こし、命にかかわる危険性がある。県の調べでは年間で約200人が入浴中の事故で亡くなっていると推計され、その数は交通事故死の4倍以上。ヒートショックは高齢者に多いとされているが…。 (県がん対策・健康長寿日本一推進課・菅野学主査) 「年齢が高くなると血圧の変化に伴う対応が出来にくくなるということがあるので、どうしても高齢の方にヒートショックの症状が現れやすい。ただ若くてもヒートショックになる方がいるので若いからといって油断はできない」 日常的に酒やタバコを摂取していたり、運動量が少ないなど、生活習慣によってヒートショックのリスクが高まるという。ヒートショックを防ぐにはどうすればいいのか。ポイントは8つ。温度差を減らすため脱衣所や浴室を事前に温めておくこと。飲酒後や食事の直後、薬を服用したあとの入浴は控える。家族で声掛けをする。そしてお風呂の温度は41度以下で、入る時間にも注意が必要。 (県がん対策・健康長寿日本一推進課・菅野学主査) 「時間もあまり長すぎると脱水症状につながるので入浴事故の恐れが出てくるので入浴時間は10分以下を心がけてほしい」 その上で浴槽から出るときは急に立ち上がらないようにして欲しい。
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