判決結果を受けた原告ら（14日午後3時半ころ）

　同性同士での結婚を認めないのは憲法が保障する「婚姻の自由」や「法の下の平等」などに違反するとして、北海道に住む同性カップル3組が国に損害賠償を求めていた裁判で、3月14日、札幌高等裁判所は憲法14条、また憲法24条に違反するとの判決を言い渡しました。 　現行制度が「婚姻の自由」を定めた憲法24条1項に違反することを認めたのは全国初の判断です。 　 　損害賠償請求については、一審を支持し原告側の控訴を棄却しました。

札幌高裁に入る原告ら（14日午後2時半ころ）

　この裁判は、2021年3月、札幌地方裁判所が、同性愛者が結婚によって生じる法的効果の一部すら受けられないのは立法府の裁量の範囲を超えた差別的な扱いだとして、「法の下の平等」を定めた憲法14条に違反すると指摘。 　同性婚をめぐる裁判で、当時全国で初めての違憲判断を示していました。 　一方で憲法24条については「合憲」と判断。また、国に賠償を求める訴えは退けていて、原告側は判決を不服として控訴していました。