エリオットが半導体TIに25億ドル投資、キャッシュフロー改善要求
(ブルームバーグ): アクティビスト(物言う投資家)の米ヘッジファンド運営会社、エリオット・インベストメント・マネジメントは、半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)に25億ドル(約3920億円)余りを投資し、フリーキャッシュフローの改善を求めている。
エリオットはTIに対して、2026年までに1株当たり9ドル以上のフリーキャッシュフロー実現を目指し、戦略を導入するよう提案している。エリオットの出資については、米経済専門局CNBCが先に報じていた。
ブルームバーグがまとめたデータによると、昨年のフリーキャッシュフローは1株当たり1.47ドル。今年は1.87ドルになると見込まれている。
エリオットは声明文で「TIが1株当たりのフリーキャッシュフローの成長を推進するという長年のコミットメントから逸脱しているのではないかと投資家は懸念している」と述べた。
TIを含め産業用および自動車用の半導体メーカーは受注低迷に苦戦している。だが、TIが示した直近の業績見通しは、部品の過剰在庫を解消した顧客がチップの発注を再開し始めたことを示唆した。
米TI、強気の売上高見通し示す-半導体需要の低迷緩和を示唆 (2)
原題:Elliott Takes $2.5 Billion Aim at Texas Instruments’ Cash Flow(抜粋)
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Lynn Doan