三振に倒れたハーパー（AP）

◇８日（日本時間９日）ＭＬＢ地区シリーズ第３戦　フィリーズ２―７メッツ（ニューヨーク） ◆ダルビッシュ絶叫、ドジャースに勝利し天を見上げ雄たけびをあげる【写真】 　フィリーズ（第２シード）は敵地の地区シリーズ第３戦でメッツ（第６シード）に敗戦。５回戦制のシリーズを１勝２敗とし、土俵際に追い詰められた。第４戦は９日（同１０日）に当地で行われる。 　自慢の大砲をそろえた打線が、またも不発に終わった。フィリーズは１～４番のシュワバー、Ｔ・ターナー、ハーパーとカステヤノスが合わせて打率・２３１（１３打数３安打）。チーム５安打と２得点は、ともに第１戦と同じ数だった。 　４人合わせて通算１０２４発のカルテットは、第２戦こそ計６安打、４打点と機能したが、第１戦も合わせて打率・２００（１５打数３安打）、１打点。米誌スポーツイラストレイテッドは「フィリーズ、醜い第３戦の末に敗退の崖っぷち」との手厳しいタイトルで「全てが醜かった敗戦だった。（７―６でサヨナラ勝ちした）第２戦で流れが変わったかと思われたが、またも規律がなく自己中心的な打線に逆戻りした」と伝えた。 　同誌が象徴的な場面に挙げたのは、２点を追う６回の攻撃だ。「無死一、二塁と攻め立て、ようやく何かが起きるかと思わせたところで、ハーパーは（３球目の大きく外角に外れるスイーパーを空振りして）３球三振に倒れ、相手先発マナエアを救った。続くカステヤノスは併殺でイニングを終わらせ、チャンスを生かせなかった」とした。 　ハーパーは「うちにもチャンスがあったし、自分にもあった。だが、結果を出せなかった」と語り、ロブソン監督は、ハーパーについて「自分がチームの命運を背負っていると思って力み過ぎていた。大事なのはチームメートを信頼し、バトンを後ろに渡すことだ」と苦言を呈した。 　カステヤノスは「どうにかしてここ敵地で第４戦の勝利をもぎ取れれば…。メッツの連中が（フィリーズの本拠地）フィラデルフィアでの第５戦に持ち込まれたくないのは分かっている」と、必死に前を向いた。