【日本ハム】新庄チルドレン球宴ジャック!球団史上最多9人 郡司裕也“御礼”V弾で連敗止めた
<日本ハム8-3ロッテ>◇2日◇エスコンフィールド 新庄ハムが球宴ジャック!日本野球機構(NPB)は2日、「マイナビオールスターゲーム2024」(23日=エスコンフィールド、24日=神宮)のファン投票最終結果を発表し、日本ハムからは球団最多だった78年、12年の8人を超えるパ・リーグ史上最多9人が選出された。 【一覧】得票数つき パ・リーグの球宴ファン投票最終結果 DH以外で1位に名を連ね、三塁部門では今季から本格的に取り組む郡司裕也捕手(26)が選ばれ、ロッテ戦は“御礼”決勝弾を含む3安打3打点。シーズン折り返しとなる72試合目で連敗を5で止め、新庄体制3年目で初の貯金1ターンに貢献した。 ◇ ◇ ◇ 新庄チルドレンが、球宴に嵐を吹かす。かつて史上初の単独ホームスチールを決め、セ、パ両リーグでMVPを受賞した新庄監督自身も無類のお祭り好き。そんな指揮官が鍛え上げた9人の“お祭り男”が、晴れ舞台に立つ。「万波君が去年MVP取って、その前は清宮君で。今年はね、またさらに誰かファイターズの選手が取ってもらえたらね」と、3年連続のMVP受賞を期待した。 栄誉の有力候補になりそうな男が、今季初4番で爆発した。中日から移籍2年目で初選出となった郡司が、1点を追う4回2死一塁で逆転の左越え7号2ランを放った。6回には中前打、7回には中前適時打と猛打賞に3打点と荒稼ぎだ。「ちょっと詰まりましたが、4番っぽい顔をしてたら打てました」。貴重な一打を、シュールなセリフで振り返った。 スター性を感じさせる“成り上がり感”だ。昨年6月にトレードで加入。プロ初本塁打を含む3発放つと、今季はシーズン半分で早くも7号。本職は捕手も、今キャンプから挑戦した三塁で、夢舞台をつかんだ。球宴選出に「サード初心者みたいな感じの選手を投票で選んでくださったことに本当に感謝してます。ホームランを狙っていきたいです。もちろんMVP狙っていきたいですね」。指揮官の思いも背負い、予行演習のようなアーチを描いた。 新庄監督は、最終発表前に郡司ら9人を集め「とにかく一生懸命ね、1つのゴロでも一生懸命全力疾走してね、選んでもらったファンのみんなにプレーを見せてほしい」とカツを入れた。さらにこの日は「できたらホームスチールをしてほしいな。オールスターはもう、何かこう、爪痕を残してほしいね」。イズムを継承した“愛弟子”たちが、真剣にファンを楽しませにいく。 吉報直後の試合で連敗ストップ。新庄監督にとっては就任3年目でうれしい貯金1ターンとなった。「2度目の開幕戦勝利。今シーズンって72試合ですよね。で、開幕戦取れて良かったです」と満面の笑み。ノリノリの新庄ハムが、球宴ナインを中心に、巻き返しを図る。【永野高輔】