『マジンガーZ』や『超獣機神ダンクーガ』の格闘ゲームを知っているか。それが『アイアンサーガVS』! スーパーなロボットたちによる対戦バトルをEVO Japan 2024で試遊
2024年4月27日~29日に開催された対戦格闘ゲームイベント“EVO Japan 2024”。会場のゲームダッチーブースでは、2024年リリース予定の『アイアンサーガVS』の試遊会が実施された。 【記事の画像(18枚)を見る】 本記事では、『アイアンサーガVS』を実際に試遊した、感想をお伝えしていこう。 『アイアンサーガVS』って? そもそも知らない人もいると思うので解説するが、本作はスマートフォン・PC向けロボットゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』を元にした対戦格闘ゲームだ。 『機動戦隊アイアンサーガ』はオリジナルのロボットとパイロットを育成しながら、さまざまなミッションに挑んでいくゲーム。見下ろし型視点でくり広げる独特のオートバトルが特徴。日本では2018年に配信されて以来、現在もなお根強い人気を誇っている。 同作の大きな魅力のひとつが、コラボ機体とパイロットがたびたび参戦していること。『マジンガーZ』や『超獣機神ダンクーガ』、『冥王計画ゼオライマー』、『天元突破グレンラガン』など、日本の数々のロボットアニメが参戦済み。『カウボーイビバップ』が登場したときにはさすがに驚いたものである。 そんな『機動戦隊アイアンサーガ』が、『アイアンサーガVS』として今度は対戦格闘ゲームになったのだ。日本のロボアニメが大好きなゲームダッチーが、EVOJapan 2024にわざわざブースを出展し、試遊台を設置してくれたのだから、いちファンとして超感動した。 中身は硬派な格闘ゲーム! ゲームは対戦格闘ゲームらしいシステムで、スティックによる移動操作と、弱中強攻撃、そして“武装攻撃”で戦っていくシンプルなもの。コマンド入力による必殺技のほか、特殊攻撃など対戦格闘ゲームらしい要素がひと通り揃っている。 コンボは弱弱弱→必殺技→EX必殺技など、なかなか硬派な仕様。必殺技もしっかりコマンド入力が必要だ。ただ、攻撃ボタンを押しながらスティック入力をすると簡単なコンボを自動でくり出してくれるなど、今風のシステムも搭載されている。 ユニークなのが“武装攻撃”で、プレイヤーは対戦前に機体を選ぶ際、機体それぞれに用意された2種の武装を選択できる。要はキャラクターごとのモードチェンジのようなもので、選んだ武装によって使える技が変わるのだ。わかりやすい例で言うと、マジンガーZならば“光子力ビーム”か“ブレストファイヤー”型にするのか、といった選択ができるわけ。 きっと機体ごとに描きたい要素は多数存在しつつも、すべてを詰め込むと難しいゲームになってしまう。共通の必殺技+選択制の技を付けたことによって、基本はシンプルにしつつ、機体の個性を強めたのだろう。 機体を選んだ際に、2種の武装からひとつを選ぶ。 ロボットを再現した性能の数々 おそらく本作での主人公的ポジションに位置する“カグヤ”(本作内では“輝夜”表記だった)は、格闘ゲームの主人公らしい性能ながらに、ユニークな要素も兼ね備えている。人気機体の“青龍”はもともと格闘機体なので本作にとてもマッチ。それでいて、特殊な専用ゲージを持っているなど、『機動戦隊アイアンサーガ』の機体も、それぞれの個性が際立っている印象だ。 やはりロボット好きにたまらないのは、コラボ機体の数々だろう。試遊版では『マジンガーZ』と『超獣機神ダンクーガ』の機体を使用でき、会場で公開されていたPVでは『ゲッターロボ』も参戦決定。見たところ、ゲッターチェンジ(変形)するのではなく、ゲッター1~3が個別に参戦するように見えた。 ※追記:“EVO Japan 2024”会期終了後、『ゲッターロボ』の参戦PVが公式に公開された。しっかり見てみると、おそらくゲッターチェンジでゲッター1~3になりながら戦う性能の模様。 マジンガーZは、ロケットパンチや光子力ミサイル、または光子力ビームなどを使って戦う、シンプルな性能。ジェットスクランダーによる突進などもでき、とても扱いやすかった。 グレートマジンガーはマジンガーブレードをギミックとした攻撃が可能だった。投げたマジンガーグレードが地面に刺さり、そこにサンダーブレークを落とすと……といった感じ。 ボスボロットは武装によってはアイテム系の性能になり、ランダムにストックされるアイテムを使って戦うようなテクニカルな機体。ボスボロットらしい、コミカルな戦いかたができるようだ。 ダンクーガは数々の射撃を得意とし、遠距離攻撃から時間差で落ちてくる飛び道具などを、あらゆる遠距離攻撃が使用できた。 それでいて、必殺技には投げ技(追撃可能)や突進技もあったりと、距離を選ばず戦えるハイスタンダードな性能なようだ。 スーパーな対戦が楽しめそう! それぞれのキャラクターがしっかり作り込まれていて、マジンガーZならばピンチ時に発動できる“マジンパワー”などもあって、原作ファンにはたまらないだろう。『機動戦隊アイアンサーガ』も原作にある技(武装)を使って戦えるので、「あの機体を自分で動かせる!」と、喜ぶファンも少なくないはず。 ほかにもストーリーモードなども存在するようだが、現時点では試遊不可。いわゆるコンボチャレンジは遊ぶことができ、キャラクターごとの基礎コンボなどを学ぶこともできた。 豪華なゲストが参戦した影響と、機体のデフォルメ具合から、やはり印象としては『スーパーロボット大戦』の対戦格闘ゲームに見えてしまうのが正直なところ。イベントの会場でも、通り過ぎる人たちが「あ、『スパロボ』の格ゲーあるんだ」といった声が漏れ聞こえていた(苦笑)。まあみんなそう思うよね。 ある意味、ロボットファンならば誰しもが夢に思う対戦格闘ゲームが、ついに『アイアンサーガVS』で実現したのだ。今後も参戦機体は続々と追加されるそうなので、発売日も含めて、ぜひとも続報に期待したい。