＜BL東京・東京SG＞前半、相手ディフェンスを突破し、味方のトライをアシストしたBL東京のWTBナイカブラ

　◇ラグビーリーグワン1部第15節（2024年4月27日　東京・秩父宮ラグビー場） 　今季2度目の府中ダービーは、BL東京が36―27で東京SGを下し、13勝目（1分け1敗）を挙げ、最終節を残してレギュラーシーズン2位を確定させた。敗れた東京SGは4敗目（10勝1分け）となり、この後で試合を行う横浜が勝てば、3位から4位に順位を下げることになった。 　BL東京は右ふくらはぎの肉離れから前節で2カ月ぶりに復帰したNo・8リーチ主将が先発復帰。身内の不幸による一時帰国から、今週再来日したSOモウンガら一部を除いて主力がメンバーに名を連ねた。前半2分には2試合連続の10番となったSO中尾のPGで3点を先制。同11分には23年W杯日本代表のWTBナイカブラの突破からCTBタマニバルにトライが生まれ、10―0とリードを広げた。 　17―3で迎えた前半21分には、ナイカブラが危険なプレーでシンビンとなるが、1人少ない時間帯も14人で守り抜き、試合は推移。前半終了間際に1トライを許したが17―10とリードして折り返すと、後半6分にはリーチの力強い突破から細かくパスをつなぎ、WTBコリンズがトライ。同11分にはナイカブラにもトライが生まれ、その後もセーフティーリードを守って逃げ切った。 　今季はリーチの10年ぶり主将復帰、ニュージーランド代表のモウンガ、フランカーのフリゼル加入と次々とてこ入れ策を打ったBL東京は、序盤戦から連勝を続け、埼玉に初黒星を喫した後も接戦をものにする強さを発揮。同じ東京都府中市に拠点を置く東京SGとのダービーマッチにも完勝し、5月のプレーオフでは09～10年シーズン以来のリーグ制覇へ挑む。