FA流出がきっかけに!? レギュラーを掴んだ選手(1)12球団No.1の呼び声も
オフシーズンに突入したプロ野球。ストーブリーグで大きな注目を集めるのがFA戦線だ。今オフもすでに西川龍馬がオリックス、山﨑福也が日本ハム入りを決断した。主力選手のFA流出は大きな痛手となるが、ポジションを争っていたライバルにとっては好機となる。そこで今回は、他選手のFA移籍でレギュラーを掴んだ現役選手を紹介したい。
中村悠平
・投打:右投右打 ・身長/体重:176cm/83kg ・生年月日:1990年6月17日 ・経歴:福井商 ・ドラフト:2008年ドラフト3位 第5回WBCでは、侍ジャパンの司令塔として世界一に大きく貢献した中村悠平。いまや12球団No.1捕手の呼び声も高い中村だが、相川亮二のFA移籍をきっかけに、チームの正捕手となった。 2008年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団。高卒4年目の2012年に正捕手を担っていた相川の負傷により、出場機会を一気に増やした。 2014年には99試合に出場し、打率.298(規定未満)、5本塁打、41打点の好成績をマーク。飛躍の兆しを見せたことに加え、相川のFA移籍も相まって、翌2015年に正捕手の座を完全に掴んだ。 特に守備面で高い貢献度を誇り、同年にチームはリーグ優勝を達成。中村自身もベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした。 その後は攻守に精彩を欠くシーズンもあったが、2021年には打線の潤滑油として2番・6番打者として起用され、打率.279を記録。チームをリーグ優勝、日本一に導いた。 同年から2年連続ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得するなど、球界屈指の司令塔に君臨している。
ベースボールチャンネル編集部