新手の「ペイ詐欺」とは? 防ぐにはどうすれば?
実店舗でも通販でも利用でき、SNSを通してやり取りもできる電子マネーはとても便利なサービスです。しかし今、電子マネーを悪用した「ペイ詐欺」とよばれる詐欺が増加している、本人や身近な人が巻き込まれたという方もいらっしゃるかもしれません。 電子マネーは手軽に使える一方で、決済後の取り消しが難しいケースも多いのです。本記事では、ペイ詐欺の概要や被害に遭わないための注意点などを紹介します。
ペイ詐欺とは何か?
ペイ詐欺とは、主にインターネット通販を利用した際に発生する詐欺です。代表的な手順は、以下のようなものです。 1.インターネット通販を利用して商品を購入して振り込みもしたが、商品が送られてこない 2.問い合わせをすると、返金手続きをするのでLINEで友達登録をするように求められる 3.LINEで友達登録をすると、電子マネーでしか返金手続きできないと告げられる 4.言われたとおりに操作をして相手にお金が送金したが、それ以降音信不通となってしまった 詳細は事例によって異なりますが、「返金は電子マネーのみ」と告げられることと、「言われるとおりスマホを操作したら、相手に送金していた」といった点は共通しています。相手は外国人のケースもあり、被害額も数千~1万円程度が多いことから、被害届を出さずに泣き寝入りする方も珍しくありません。 ■国民生活センターも注意を呼びかけ 国民生活センターでは、2023年9月に「ペイ詐欺」として電子マネーによる詐欺の実例を紹介し、注意喚起を行いました。国民生活センターが注意喚起を行う事例は、被害者が急増している可能性が高い問題です。ペイ詐欺は、誰もが被害者になる可能性があります。 国民生活センターは、国民生活の安定や向上をサポートするため、総合的見地により国民生活に関する情報の提供や調査研究を行う組織です。全国の消費者センターや消費者ホットラインでは、通販など消費生活に関するトラブルの相談にも乗ってくれます。