【阪神】佐藤輝明2発で2位浮上! お目覚めモードも"注文がつく理由"
阪神は7月3日の広島戦(マツダ)に2-1と競り勝ち、連勝。7月に入って2連勝で2位に浮上した。 【動画】佐藤輝明が2試合連続で決勝アーチを放ったシーン 勝利の立役者となったのは佐藤輝明だった。「5番・三塁」で先発出場、2回一死、相手先発、九里亜蓮の内角、144キロ直球を振りぬき、右翼席へ。これが4月21日の中日戦(甲子園)以来の4号ソロ、123打席ぶりと待望のアーチとなった。 1度打つと勢いは止まらない。1-1と同点の6回二死の場面、同じく九里のチェンジアップを今度は左翼席へ。引っ張り、また2発目の5号ソロは変化球にさからわず逆方向にと状況にあわせたバッティングができていることで、さらなる爆発も期待される。 一方で課題克服が求められている部分もある。 1点をリードした5回二死の守備、菊池涼介の強烈な三塁線への打球を好捕したまでは良かったが、ワンバウンド送球した球が大きく後ろにそれて二死二塁のピンチを背負うと、矢野雅哉に同点打を浴びるなど、痛恨のエラーとなった。 これで三塁手としては村上宗隆(ヤクルト)に並ぶリーグワーストの8失策。ファーム降格時には守備力向上に向け、必死に練習で取り組んだシーンもあったが、ここにきて再び課題が浮上している。 打撃優先で多少の守備難には目をつぶって起用する方向性もあるが、土のグラウンドを本拠地とし、何よりチームの強みである投手力を生かすためにも、打撃、守備双方の向上が必須となる。 送球難が目立つ佐藤には指揮官の岡田彰布監督もワンバン送球を求めているとされるが、これからも大事なホットコーナーを守るにあたってはワンバン送球含め、いかに安定したスローイングを果たせるかを自身で摸索することもキャリア形成にとっても大事なポイントになりそうだ。 これから勝負の夏を迎え、1球の重みが勝敗を分けることも増えてくる。勢いを増す打撃とともに背番号8の守備シーンも引き続き、注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]