「村長になる」幼少期の夢目指した34歳が初当選 福岡県八女市
福岡県八女市長選が10日投開票され、無所属新顔で元経済産業省課長補佐の簑原悠太朗氏(34)が、無所属新顔で元副市長の松尾一秋氏(64)=自民推薦=を破り、初当選した。全国市長会によると、簑原氏は全国の市長で5番目に若く、福岡県市長会と町村長会によると、県内で最年少首長となる。 【開票結果と写真】SNS駆使して初当選。胴上げされる簑原氏 八女市は、県南部にある人口約6万人の市で、八女茶で知られる。2010年に旧星野村などを編入合併した。簑原氏は幼少期に山村留学などで計4年、旧星野村で過ごし、「将来は星野村の村長になる」との夢を抱いていたという。 一騎打ちの相手となった元副市長の松尾氏は、4期16年で引退する三田村統之市長(80)の後継候補。三田村市政の継承か刷新かが主な争点となった。行政経験44年をもとに「確かな継承」「新たな挑戦」を掲げて組織戦を進めた松尾氏に対し、簑原氏はSNSを駆使した選挙戦で「変革」を訴えていた。(西田慎介)
朝日新聞社