「暗黒四天王」が評価されるべき理由 執念深い戦いぶりに感服!【聖闘士星矢】
死んでなお、星矢たちを苦しめた暗黒四天王たち
人気マンガ『聖闘士星矢』には「聖闘士(セイント)」が登場します。彼らが戦う理由は、神話の時代から大地を守っている女神「アテナ」を守護することです。聖闘士になった者は、その星のさだめと実力に応じて、「黄金聖衣」「白銀聖衣」「青銅聖衣」の3つのランクで構成される88の「聖衣(クロス)」のなかからひとつを与えられます。 【画像】え、見た目だけはカッコいい… これがフェニックス一輝の「そっくりな影武者」の姿です(5枚) この3種類の聖闘士以外に、「フェニックス一輝」の部下にいた「暗黒聖闘士」のことを覚えているでしょうか。特に「暗黒四天王(ブラックペガサス、ブラックドラゴン、ブラックスワン、ブラックアンドロメダ)」と呼ばれる4人は、主人公の「ペガサス星矢」たちを追い込むなど、「青銅聖闘士」といい勝負を見せてくれました。今回は、そんな暗黒四天王の戦いぶりについて振り返ります。 暗黒聖闘士が登場したのはコミックス3巻「フェニックス!地獄よりの戦士の巻」です。このときは地獄とも評される「デスクィーン島」で、聖闘士になるための特訓を受けて帰還した一輝が、自身にそっくりな5人の「ブラックフェニックス(暗黒フェニックス)」を連れて来ました。 彼らの目的は黄金聖衣を強奪することでしたが、ブラックフェニックスたちは星矢たちに倒され、任務に失敗します。そこで一輝は、暗黒聖闘士のなかでも最強の暗黒四天王を招集して、黄金聖衣の強奪と、星矢たち青銅聖闘士の打倒を指示するのでした。 コミックス4巻「黒死拳の恐怖の巻」で、星矢と戦ったのが「ブラックペガサス」です。彼は星矢に遭遇するやいなや、必殺技「暗黒流星拳」を放ちます。ただ、星矢には5、6発しか当たっておらず、倒すことはできません。逆に、星矢の「流星拳」で倒されてしまいます。 ただ、暗黒流星拳の恐ろしさはここからでした。「黒死拳」といわれる拳を受けた星矢は、当たった箇所に黒い斑点ができていることに気付きます。その斑点は時間が経つにつれて大きくなり、星矢は意識を奪われてしまうのでした。ブラックペガサスは流星拳によって倒されましたが、星矢を死の間際まで追い込んだという点では、白銀聖闘士の「ミスティ」戦よりも深い爪痕を残したキャラだといえるのではないでしょうか。 その後、黒死拳の影響で死の間際にいた星矢を、仲間の「アンドロメダ瞬」が見つけ、救出しようとします。そこに「ブラックアンドロメダ」が現れ、自身が扱う黒い鎖を蛇に化す「暗黒流牙星雲」を瞬に対して放ちます。星矢を救うために片手が使えない状態の瞬は、蛇にからまれて身動きできなくなります。しかし、意識を取り戻した星矢が、瞬とつながっている鎖を切断したことで、形勢が逆転します。ブラックアンドロメダは、瞬の「ネビュラチェーン」によって倒されるのでした。