次期「ハチロク」登場か 「新GR86」お披露目!? 1.6Lターボ&新MT採用で進化がヤバい! 既販&次期見据えた開発状況は?
まずはパワートレインです。 2023年までは61号車BRZが水平対向4気筒2.4リッター自然吸気エンジンを搭載することから、出力調整のためにGRヤリス用の直列3気筒ターボ(G16E)を1.4リッターに排気量ダウンさせたユニットでしたが、2024年は1.6リッターにアップ。 燃料は2023年の途中から改良されたカーボンニュートラル燃料を使用しています。 「将来のユニットの可能性を探している中、GRヤリスとデータの共有ができる、更にここでの活動が他の車種に広げることなどを考えると、現時点では1.6リッターが最適解と言う判断です。 ただ、『これで行きます!!』と言うわけではありません」(藤原) ちなみに筆者は金曜日の早朝に行なわれたROOKIE Racingの全体朝礼に参加しましたが、ここで28号車の監督兼ドライバーの大嶋和也選手のあるコメントが気になっていました。 「シャシは今まで戦ってきたノウハウを反映して新しくなっています。 エンジンは今回は3気筒の1.6リッターターボエンジンでパワーが出ていますが、途中から違うエンジンが載るなど、色々と考えていますので」 違うエンジンとはなんでしょうか。 これは東京オートサロン2024でモリゾウこと豊田章男氏が語った新エンジンのひとつ、つまり「レースに勝てるエンジン」なのでしょうか。 「言ってましたね(笑)。当然、重要な選択肢の一つですよ。 ただ、その一方でこの1.6リッターターボを更に進化させると言う考えもありますので、正直に言えば『両面で動いてる』と言う状況ですね」(藤原) 28号車GR86のもう一つは新開発の6速MTです。 現行GR86はアイシン製「AZ6」を採用していますが、これはアルテッツァ時代から採用されている物ながら中身の部品もケースも新設計された物です。 ただ、許容トルクはそれほど高くないので、チューニング時のアキレス腱と言われていたのも事実です。 今回はそこに大きくメスを入れたと言うわけです。 「欧州向けレクサスISのディーゼルターボ用にラインアップしていたユニット(AY6)をベースに、最新の技術を盛り込むと同時にシフトフィールやモータースポーツでの操作性を考慮した設計になっています。 今、トヨタ/レクサスが持つユニットの中での最善策です。 MTは2ペダルと比べると少数派なのはですが、無くしてはダメなモノです。 そこで、『我々ができる事、まだまだあるよね』と言うわけです。 もちろん既販モデルの事も考えていますよ」(藤原) ※ ※ ※ 前述の事前資料においても28号車GR86の年間目標は、「パッケージ変更による嬉しさの確認」と「量産を見据えたパワートレイン強化」と記載されていました。