BHP、7.7兆円のアングロ買収計画を断念-交渉期限延長拒否で
BHPの買収案はアングロが抱える南アのプラチナと鉄鉱石の事業をまずスピンオフすることを求めていたが、それが最大の障害となり続けた。アングロはBHPに買収案の構造を変更するか、買収を進める結果としてアングロ株主が南ア上場企業を保有する場合に生じ得るコストの全てをBHPが負担するという確約を要求していた。
事業再編の抜本的な計画を先週発表したアングロだが、今や単独企業として株主により多くの価値を創出できることを示すよう、ダンカン・ワンブラッド最高経営責任者(CEO)には圧力がかかりそうだ。アングロが将来、BHPやその他の同業他社の買収標的になる可能性はまだあり、アングロが魅力の低い事業のいくつかの放出に成功すれば特にそうなるだろうと、アナリストや投資家は示唆している。
BHPのマイク・ヘンリーCEOは29日の発表文で、同社は「合併・買収(M&A)に規律あるアプローチを維持する」と強調した。
原題:BHP Abandons $49 Billion Bid After Anglo Refuses More Talks (1)、Anglo Won’t Extend BHP Deadline, Signaling End to Mega Bid (1)(抜粋)
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Thomas Biesheuvel