「夢かなった」技能五輪の自動車板金、五島出身の小石さんが金メダル
フランス・リヨンで9月に開かれた第47回技能五輪国際大会の自動車板金の職種で、長崎県五島市出身の小石嵩陽(たかや)さん(21)=トヨタ自動車=が金メダルを獲得した。市役所で出口太市長に快挙を報告し、「6年前からの夢がかなってうれしい」と語った。 【写真】金メダルを獲得し、出口太市長(左)に報告した小石嵩陽さん(中央)=2024年10月3日、長崎県五島市、梶山王撮影 小石さんは同市奥浦町出身。小さな時からものづくりが楽しかったといい、現在は愛知県のトヨタ自動車で開発試作部に勤務している。「大会は4日間22時間の長い戦いで、ミスやうまくいかなかった部分を次の日に持ち込まないよう、気持ちの切り替えが大変だった」と振り返った。 出口市長は「妥協をしない小石さんのまじめな姿勢が認められ、成果が結実した」とたたえた。 大会は2年に1度開かれ、世界各国の若手技能者が59職種の技能を競う。日本の選手は47職種に出場。小石さんは事故車を修復する想定で行われた自動車板金の職種で金メダルを勝ち取った。 小石さんは「今後もたくさんの技能を身につけ、自分にしかできない仕事ができたらうれしい」と話していた。(エリアリポーター・梶山王)
朝日新聞社