斎藤知事、県政関係者が語った “仰天” 反撃作戦…ネットの誹謗中傷に情報開示請求「県庁内の裏切り者をあぶり出せ」
「私は職を辞するべきではない」 兵庫県議会が全会一致で斎藤元彦県知事の不信任案を可決したのは9月19日のことだ。24日、可決後初めて登庁した斎藤知事は、入口脇のぶら下がり会見でこう心境を語り、 【写真あり】斎藤知事が「住所」にしている豪邸 「副知事もそうですけど、本当にいろんな方から『辞職をすべきだ』と言われましたが、やっぱり4年間の任期を全うしたいという思いでやってきました」 と明かした。辞職か失職か、または議会の解散かの選択を迫られていることについては、 「どういう選択をするかというのは、ほぼだいぶ固まってきました。やっぱり改革を進めていきたいという思いは、いまも明確に持っていますから、しっかり見定めていきたい」 と語っている。 県政担当の記者が、斎藤知事の胸中をこう推察する。 「知事は、告発文書の取り扱いから、元局長の処分に至る過程について、自身の判断が間違っていたとはまったく考えていません。なので、辞任する選択はそもそもないでしょう。 一方、議会を解散したところで、選挙後の会派構成がどうなろうと、不信任決議は再び可決されるでしょうから、失職は避けられません。 ならば、このまま何の決断もしないまま30日に失職し、再び県知事選挙に出馬して県民の審判を仰ぐのが、もっとも合理的なんです。斎藤知事は27日に会見を開くことを明かしており、おそらく、会見後にメディア各社の取材を受けて、正当性を訴えていくと思います」 さらに、ある県内の政界関係者が、斎藤知事による乾坤一擲の反撃策の可能性を示唆する。 「元局長が亡くなったことを含めて、SNSなどで盛んに情報発信されています。斎藤知事のパワハラ疑惑を告発するだけなら問題ありませんが、人格を否定するような文言や、完全な誹謗中傷と言えるものもかなりあります。 こうした事態に対処すべく、すでに斎藤知事が都内の超有名な法律事務所に相談しているという情報があるんですよ。まずはプロバイダに対して発信者情報開示請求をおこなうつもりでしょう。 仮に開示された発信者のなかに元職員や現職の職員がいれば、斎藤知事は出直し選挙で『改革派の私が県庁内の守旧派に “はめられた”』というストーリーを展開しやすくなる。アカウントが匿名の場合、内部告発にもなりませんからね。 もちろん、誹謗中傷に対して法的な訴えに出るのは何の問題もないですが、肝心の有権者が、それでどれぐらい心を動かされるのか。『県庁内の裏切り者をあぶり出す』という点では、告発文章を作成し、亡くなった局長に対する行為と同じようなものと言えますからね」 はたして、戦いの場は議会から法廷へ移るのかーー。