ニューヨークのブルックリン美術館で、江戸時代の浮世絵師・歌川広重をテーマにした展覧会が開催。現代美術家の村上隆さんが広重の浮世絵をモチーフにして描いた作品が展示され、作品への思いを語りました。 【画像】市川團十郎襲名披露公演に向け　世界的アーティスト村上隆が『祝幕』デザイン

展示されている村上隆さんの作品

これまでルイ・ヴィトンとコラボレーションするなど、多くの作品を発表し、世界で活躍してきた村上さん。今回の展覧会では、歌川広重の浮世絵118点と村上さんの作品121点が展示されています。訪れた人は、「この展覧会はとても気に入りました。村上さんが昔の芸術家から感銘を受けて、彼なりの解釈をしているのが見られてよかったです」と話しました。

細部までこだわった村上隆さんの作品

実は、広重の作品『名所江戸百景』は、安政江戸地震からの復興を願って制作されたといわれています。村上さんは「広重はこの作品を通じて、江戸が一刻も早く復活することを願って描いたという気持ちがわかってきて感動しました。社会貢献に対する真摯（しんし）な気持ちが入ってきて、全部やってみると自分の中で何か違った化学変化が起きるのではないか」と語りました。 また、村上さんは今回展示している自身の作品について、「芸術のための難しいテーマよりも親しみのあるテーマを自分なりに作ってみようと思い、探すような仕掛けを作りました」とこだわりを明かしました。 （4月30日放送　news zeroより）