【園田チャレンジカップ】高知所属の伏兵イモータルスモークが差し切り！大山龍太郎騎手は涙の重賞初V
西日本交流の「第21回園田チャレンジカップ」が20日、園田競馬場のナイター11Rで遠征馬3頭を含む12頭立てによって争われ、高知所属で7番人気のイモータルスモークが好位から差し切り。初コンビの大山龍太郎騎手（20）はデビュー4年目で涙の重賞初制覇。同馬もこれが38戦目での初タイトルとなった。管理する田中守調教師（56）は兵庫の重賞5勝目。2着に逃げ粘ったアドワンも8番人気で3連単は9万円超の大波乱となった。 ◇ 何が何でも逃げたい馬が不在のメンバー構成。外からアドワンが押し出されるようにハナに立つと各馬は折り合いに専念。淡々とした流れでひと際手応えのよさが目立ったのが高知のイモータルスモークだった。 「ハミに乗っかって走る馬で好きなタイプ。手応えがすごくよかった」 大山龍騎手の言葉通り、直線で前があくと粘る逃げ馬を直線半ばで捕らえた。 「ガッツポーズの仕方が分からず、（ゴール後は）それを考えていました」 無我夢中で追って、2着につけた差は2馬身。お立ち台ではまだ20歳のあどけなさを漂わせたが、人馬ともに初重賞制覇とは思えない堂々の勝ちっぷりだ。 「引き揚げてくるときにピースサインをしてみました」と冷静だった鞍上も「これまでにいい馬に乗せてもらっていただけに勝ててうれしい」と感極まると熱いものがあふれた。 3走前、サンスポ賞園田FCスプリントでも2着に好走していたイモータルスモークは、次走も当地で10月18日の兵庫ゴールドカップ（1230メートル）を予定。大仕事の若武者ともども目が離せない。 ◆田中守調教師「スタートを決めて、逃げ馬の後ろを取れたのが大きい。時計も速かったね」
