オリックス、中嶋監督嘆き3連敗 安達がパ二塁手最悪1イニング3失策…3-1九回魔さか5失点
(パ・リーグ、オリックス3-6ロッテ、5回戦、ロッテ4勝1敗、1日、ほっと神戸)あとアウト3つ…。偉大な記録とチームの勝率5割復帰目前で悪夢が待っていた。守備のほころびから大きく歯車が狂い、まさかまさかの逆転負け。野手のミスをカバーしきれず、5失点した平野佳は悔しさをにじませた。 【写真】逆転負けに中嶋監督も険しい表情 「打たれたので。それはよくなかったですね」 2点リードで迎えた九回、NPB通算250セーブまであと1としていた守護神が満を持してマウンドへ。しかし、待っていたのは栄光の記録ではなかった。 先頭の小川の打球を途中出場の二塁手・安達がつかみ損ねて失策。連打で1点を返され、なおも無死一、二塁でポランコのボテボテのゴロを再び安達がファンブル。満塁にピンチが広がり、安田に逆転の二塁打を浴びて交代が告げられた。 井口に代わっても流れは止められず、安達は二塁手のパ・リーグ新記録となる1イニング3失策。平野佳は「謝ってくれたけど、俺も(抑えられずに)悪かったと言った。(安達は)いつも頑張っているから責めることもない」と冷静に受け止めたが、安達は「自分の技術不足。試合を壊してしまって申し訳ない」とざんげした。 今季2度目のセーブ失敗に終わったベテランに指揮官は「ミスがあってもそれをカバーしてくれたピッチャー。(今日は)それができなかった」と淡々と語った。勝率5割復帰目前で白星を取りこぼしたチームは3連敗で2カード連続負け越し。5月に入っても苦しい戦いが続く。 「その(エラー)後でしっかり抑えていたらよかったというところもあるから、また反省してというところですね」 同じ過ちは繰り返さない。40歳を迎えた守護神が次こそ会心の投球を見せ、必ずやチームを勝利に導く。(織原祥平)